2014年 全英オープン

首位のマキロイ、「魔の2日目」克服なるか

2014/07/18 08:05
ノーボギーラウンドをいきなり決めたマキロイ (Tom Pennington/Getty Images)

イングランドのロイヤルリバプールで開幕した「全英オープン」初日。16番か17番ホールで帽子を取ったロリー・マキロイは、観衆の1人が自分に“髪を切った方がいいよ”と大声で叫ぶのを聞いたそうだ。

その胡散臭い“ファッション評論家”はさておき、今年で143回目の「全英オープン」初日でノーボギーの「66」を記録したマキロイは観衆からのかなりの応援を感じたという。これはリバプールFCの最大のライバル、マンチェスター・ユナイテッドのファンを公言している彼にとってはかなり嬉しいものだった。

「うまくいけば、次の3日間はもっと応援してもらえるかも」と、マキロイは言う。

先週行なわれた「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」初日でコースレコードの「64」をマークしたマキロイ。彼はそれから7日後もエンジン全開の状態で、2位のマッテオ・マナッセロに1打差をつけ暫定首位に立った。

好天に恵まれたウィラル半島での今大会初日、マキロイはインとアウトでそれぞれ3バーディの計6バーディを奪い、パーオン率は77%、フェアウェイキープ率は64%を記録した。

2番ホールでは6番アイアンを使い、1メートル強のタップインを決めて見事1つ目のバーディを奪取。さらに5番ホールでは約9メートルのところから2パット、そして6番では5メートル半のパットを沈めてバーディとした。

「2番ホールの第2打はこの日のベストショットの1つだね」とマキロイは振り返る。

そしてバック9では、パー5の3ホールのうち2ホールでバーディを奪取。10番ホールで約60センチに寄せたのと、16番でのバンカーショットがピンから約90センチのところで止まったおかげだった。さらに12番では約4メートル半のバーディパットを沈めた。

「今日は実にいいスタートが切れた」と初日を振り返ったマキロイ。「ここだ、という場所へとボールを打てたし、やや難しいホールでもパーセーブできた。パー5の4ホールでは3バーディ獲れたし、そのほかにもバーディが3つ奪えた」。

ここのところ調子を崩しがちだった大会2日目という“悪魔”を倒したいと、「全英」の第2ラウンドに臨むマキロイ。魔の2日目も安定のプレーができれば、ホイレイクでの決勝ラウンドはかなり面白いものになるだろう。

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