2014年 ザ・グリーンブライアークラシック

64歳のトム・ワトソン、2日連続でアンダーパー

2014/07/06 10:03

By Helen Ross, PGATOUR.COM

首位と9打差の64歳ワトソン。展開次第ではエージシュートで逆転可能?(Jon Durr/Getty Images)

ザ・オールドホワイトTPCでの「ザ・グリーンブライアークラシック」3日目。年齢を超越したトム・ワトソンが2日目に続き、アンダーパーを記録した。

伝説のプレーヤー、サム・スニードの後を継いで、ジ・オールドホワイトTPCの名誉プロに就任したワトソン(64歳)。3日目に2日連続となる「68」をマークし、通算3アンダーの43位タイで最終日に臨む。今年3月に開催されたチャンピオンズツアーの「東芝クラシック」(2日目)では、年齢よりも1つ少ない「63」でエージシュートを記録したワトソン。PGAツアー通算515度目の予選通過を果たした今大会では、決勝ラウンドに入って順位を上げる健在ぶりだ。

「今日は全体的にいいプレーができた」と、大会3日目を振り返ったワトソン。「ミスも何度かあったけど、バーディを獲れるようになってきたと思う。初日では2つ、2日目では3つ、そして今日は4つのバーディが獲れたからね。最終日の日曜日もロースコアを出せるかもしれない」。

そうなれば、4度目の本大会出場となるワトソンはスニードを上回り、PGAツアーでトップ10入りを果たした最年長プレーヤーになる可能性も出てくる。バージニア州出身で“スラミン・サミー(強打者サミー)”の名で知られるスニードは、1975年の「BCオープン」で63歳3ヶ月と4日にして8位タイに入った。

スニードはまた、PGAツアー史上最年長の優勝者という記録も保持している。今大会最終日でのワトソンの好プレーによっては、これを更新する可能性もあるだろう。1965年の「グレーターグリーンズボロ(現在の大会名は「ウィンダム選手権」)」で8度目の優勝を飾った時、スニードは52歳だった。しかし、彼が1979年の「ウェストチェスター・クラシック(現在の「ザ・バークレイズ」)」で樹立したPGAツアー最年長予選通過記録(67歳)にワトソンが挑戦するには、まだ数年待つ必要がある。

「僕は常に、サム・スニードのプレースタイルに憧れてきた」と語るワトソン。「スニードのスイングには素晴らしい感触とリズムがある。僕の父は彼のスイングがお気に入りだったんだ。父から『スニードみたいなスイングをしなきゃダメだ。スニードみたいに』と言われながら成長してきたんだ」。

「彼みたいなスイングはできたことがないんだけどね。ああいったリズムでスイングをしたことがないんだ」。

PGAツアーではこれまで39勝しているワトソン。彼は今大会で、自分の年齢の半分ほどの選手を数多く負かしている事実にはこだわらないと語る。結局のところ、ワトソンは自分のホームコースならではの強みを少々持っているようなのだ。

「そうは言っても、(ジ・オールドホワイトTPCが)難関コースであることには変わりないよ」と、ワトソン。「距離の面からみて、僕を試すいくつかのホールがあるんだ。今日は比較的良い選択ができた。誤った判断やスイングも2、3あったけど、それを乗り越えてパーセーブした。それが今日の僕のラウンドの重要なポイントだった」。

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