2014年 ザ・グリーンブライアークラシック

マッテソン、19パット&「61」の猛チャージで予選を突破

2014/07/05 11:38

By Helen Ross, PGATOUR.COM

19パットで「61」予選圏外から上位に浮上したトロイ・マッテソン(Christian Petersen/Getty Images)

トロイ・マッテソンの「ザ・グリーンブライアークラシック」初日と2日目のスタッツは一見、よく似ているかに思える。1つのとても重要なカテゴリーを除いては。

34歳のマッテソンは大会2日目、フェアウェイをキープしたホールを(前日より)1つ増やし、逆にパーオンしたホールを1つ減らした。だが滅多に出ない19パットという数字が、初日と2日目で11打の違いを生んだ。

マッテソンは結局、2日目に出した「61」という驚異的な数字のおかげで予選を通過し、通算7アンダー、首位から2打差の状態で3日目を迎える。

彼が出した19パットという数字は、最近では2010年の「RBCヘリテージ(当時の大会名は「ベライゾンヘリテージ」)」でブレイク・アダムスが達成したPGAツアー最高記録(18パット)よりも1つ多い。2日目のマッテソンは13ホールでワンパットし、11番ではチップインバーディを決め、さらに17番ではフリンジからカップインした。

とにかく絶好調だった2日目を「今年のこれまでの日々とはまったく違うね」と振り返ったマッテソン。彼が今季で予選を通過したのは、14試合中4試合にとどまっている。「ここのところはずっと、ボールをきちんとカップに入れるのに苦労してきた。今日みたいな日は状況を劇的に変えてしまうね」。

「でも僕は、パットが安定しないことが多い。勢いにのると、大抵はどこからでも決められる。今日はまさにそんな日だね」

直近の4試合ではすべて予選落ちを喫していたマッテソン。近頃ではスイング改造に取り組んでいるそうで、今大会初日はバーディ奪取できず、不安な状態で2日目を迎えていた。だがこの日は最初の5ホールだけで4バーディと快調な滑り出しを見せ、トータル9バーディと挽回した。

パー3の18番ホールではウェッジショットを決めたマッテソン。2度目の「ザ・グリーンブライアークラシック」参戦で、PGAツアー史上7人目となる「59」のスコアを意識していたことだろう。結局これは実現しなかったが、彼は勢いに乗って決勝ラウンドに進み、何が起きるか楽しみにしていることだろう。

「キャリアを重ねる中で、時には厳しい状況を経験することもあるだろう。それはどのくらいの間続くかってだけさ。僕の場合は、パットが安定しない状態を指している」と語るマッテソン。「5、6試合でいいプレーをすることがある。(好調な時期は)続けてやって来るんだ。1年を通じて散発的になることが多いね」。

「でもそれが、ゴルフなんだよね。(好調と不調の時期が)8対2の割合なんだ。その逆の人もいるかもしれないけれど、僕らの多くは8対2だよ」

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