ミケルソンの第2Rは土曜の朝に順延・・・
フィル・ミケルソンは、木曜日は時間をかけて1打1打に集中し、「フェデックス セントジュードクラシック」で好スタートを切ることができたが、その好調を維持できるかどうかは、土曜日の朝まで待たないといけない状況になった。
初日に「67」の3アンダーとしたミケルソンは、2日目に1打も打たずに終了。ミケルソンの組が1番ティに入った午後2時15分(現地時間)、悪天候のため競技順延が決まった。
ミケルソンは初日のプレーについて、次のショットをイメージする時間を設けたという。ここ数週間もの間、彼はメンタル面での改善を試みている。1週間後に迫った「全米オープン」前の最後の出場試合とあって、実戦の場でメンタル面の調整ができるラストチャンスでもあるからだ。
「今までよりもショットを打つ前に時間をかけている。これまでよりも球筋を思い描けるようにね。これが上手く機能していて、創造的なショットを打てている。アイアンショットでも、以前よりボールを曲げられていて、カップに近いところに運べている。普段通りに打って、あまりカーブもかけない時よりもね」。
来週、世間の目は、パインハーストNo.2コースでキャリアグランドスラム達成がかかるミケルソンに向けられるだろう。昨年の「全米オープン」で2位となったことで今シーズン2度目のメジャー出場権を得た。メリオンで開催された昨年は終盤まで首位に立っていたが、通算6度目となる2位でフィニッシュした。
昨年7月には「全英オープン」で優勝を果たし、グランドスラム達成まで「全米オープン」を残すばかりとなった。パインハーストNo.2は、ミケルソンが最初に2位とした1999年の開催コースで、同年はペイン・スチュワートの前に敗れた。
今シーズンのミケルソンは不調が続き、これまでに出場した13大会でトップ10は未だにゼロ。だが、今大会の初日は、ラスト4ホールで3バーディを記録し、「67」でホールアウト。大会初日に「60」台を記録したのは、今シーズン5度目となっている。
「これまでは良い結果を残すことができず苦しんだ」と語ったミケルソンは、先週の「ザ・メモリアルトーナメント」初日のラスト3ホールで5オーバーと崩れ、「72」でホールアウト。大会期間中のラスト3ホールで記録した合計8オーバーという数字からも、苦しい状態なのが見て取れた。
ミケルソンは、キャディのジム・マッケイの助言により、初日に好スコアをマークできたと話す。「フェデックス セントジュードクラシック」初日、3ホール目となった12番のグリーンでマッケイにパットラインの助言を求めると、その後もほぼ全てのホールで意見を聞いたという。
「彼にとっては”ウィン-ウィン”ではなく、”ウィン-ルーズ”だろうね」と冗談めかしたミケルソンは、「彼は素晴らしい仕事をしてくれたよ。ただ、これからは、よりハードな仕事を彼に求めるようになるだろうからね」と話した。