初日首位のマキロイは失速…決勝ラウンドには進出
By Helen Ross, PGATOUR.COM
膝のせいにはしなかった。
ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)での「ザ・メモリアルトーナメント」初日に膝を痛めたロリー・マキロイ。2日目の朝、ラウンド前に練習場に姿を見せた彼は痛みを抱えていたが、その後、鎮痛剤を飲んだと言い、スコアの言い訳には一切しなかった。
マキロイは「少しは痛みを感じたけど、ひどく気になるほどではなかった」と振り返る。
「78」をたたいたのは、これと別の話だ。
初日のバック9では「31」を記録し、「63」でホールアウトしたマキロイ。だが、バック9(10番ホール)からスタートした2日目はボギーが先行し、12番ではバーディを奪うものの、続く13番から15番まで3連続ダブルボギーを叩く羽目に。2011年の「マスターズ」最終日以来の「43」という、9ホールでの自己ワーストを記録してしまった。
先週の欧州ツアー「BMW PGA選手権」を制した彼は、フロント9では2バーディ、1ボギーと軌道修正。だがバック9でのダメージは大きく、フェアウェイをキープしたのは1ホールだけ。2日目全体でも計4ホールだった。パーオンもなかなかできず、18ホール中8ホールどまりで、バック9では2ホールだけだった。
マキロイはこれに対し、「嫌な予感がどれも現実になった、という感じ。実際には良いショットだったけど、15番では2度打ちし、13番では数本の枝に当たる羽目になった」とコメント。「(結局ボギーとなった)18番のティショットでさえも、自分では狙い通りと思っていた。クラブが少し多すぎたのかもしれない。結局、グリーンをとらえるショットが打てなかったんだ」
「これで悪運が尽きて、決勝ラウンドではいいショットで自分を取り戻せればと願ってるよ」。
確かにそうだろう。バック9での波乱は、北アイルランド出身で現在25歳のマキロイにとって、PGAツアーでの直近3試合とよく似た出来事だからだ。
先日の「ザ・プレーヤーズ選手権」2日目のフロント9では「42」を、そして「ウェルズファーゴ選手権」2日目のフロント9や「マスターズ」2日目のバック9ではそれぞれ「40」を記録したマキロイ。この3大会ではいずれもトップ10入りを果たしたが、優勝争いに参加することはできなかった。
実際のところ、マキロイは直近5試合のうち、9ホールをすべて「40」以下で回ったのは1試合(「BMW PGA選手権」)しかない。
「先週の大会ではこういったケースを避けることができた」と話す彼だが、「今週はそうでない」ようだ。
「でも悲惨というほどでもない。ツイてない1日だったけど、(2日目の)午後のプレーヤーの結果次第ではまだチャンスがあるからね。決勝ラウンドに進むかどうかは僕の目指す道ではない、まあ、進めない可能性もあるけれどね(注:その後、通算3アンダーの24位タイで予選を通過した)」と話した。