復調を探るミケルソン「難しかった」
「ザ・メモリアルトーナメント」2日目、調子を取り戻したいフィル・ミケルソンは、わずかな歩みではあるが、復調の兆しを感じている。
ミュアフィールドでの初日の結果を見れば、きっかけになるようなことが必要だったのは明らかだった。ミケルソンは「70」でホールアウトし、通算2アンダーで予選を通過。上位とは差が離れているものの、出場したここ3大会中2大会、「マスターズ」と「ザ・プレーヤーズ選手権」で予選落ちとなったことを考えれば、週末を迎えられるのは朗報と言える。
ビッグレフティには、初日に首位グループに入れる可能性があった。しかし、首位と1打差で迎えたラスト3ホールで5オーバーと大叩きし、イーブンパーでホールアウト。本人も調子の悪さを実感し、「難しかった。感覚自体は悪くないけれど、精神的な面で克服できていない部分がある。それで昨日は良くない結果になってしまったけれど、今の状態を把握する良いテストになった」と話した。
「もしあのまま(1R終盤の大崩れが無く)昨日を終われていたら、トップ2か3にはいただろうね。些細な違いだろうけれど、今いる30位とトップ5の違いは、あまりにも大きい」。
初日の終盤に突如崩れた原因は、ミケルソン本人にも説明がつかないという。疲労、あるいは集中力を欠いたと分析するミケルソンだが、「やってはいけないこと」と、ミスを悔やんだ。
メジャー5勝の彼は、キャリアグランドスラム達成のチャンスを2週間後に迎える。「全米オープン」前にアイアンの状態には満足しているようで、パッティングでも攻めの姿勢を見せている。「状態は良いよ」と話すミケルソンは、来週月曜か火曜までにパインハーストに向かい、「フェデックス セントジュードクラシック」に出場する予定。「プレー自体は悪くない。克服すべき課題が少しあるだけ。週末もプレー出来るから、嬉しいよ」
「素晴らしいコースで、あと2ラウンドプレー出来る。何か得られるものがあると良いんだけどね」