コーチの助言で立ち直ったケーシー
ピーター・コスティスは、200ヤード離れた位置からでも、何かがおかしいと指摘できる。著名な指導者は、CBS Sportの解説の仕事の準備をするため、先週の金曜日にコロニアルCCを下見すると、予選落ちしそうだったポール・ケーシー(生徒の1人)にアドバイスをおくった。
「彼は何かがおかしいと気づいていた」と、ミュアフィールドでの初日後に語ったケーシーは、コーチからの助言について、こう語った。「ピーターの話では、自分のスイングを見ただけでボールのポジションがおかしいとわかっていたらしい。よく見れば、グリップの具合が悪かったと気づいたかもしれない」。
「自分のことだけれど、本当に愚かだと思うね。僕に限らず、多くの選手は過去に学んだことを身体で覚えているはずなのに。クラブを持って、少し助言をもらって、それで大会に臨む。この流れは変わらない」。「プレーが終わると立ち戻って、色々と確認する。ボールポジションの確認をしなかったのは、勤勉な姿勢を持っていなかったということだね」。
ケーシーの問題点を修正したコスティス。グリップを正し、パッティングのスタンスも元に戻した。その指導が「ザ・メモリアルトーナメント」初日で効果を発揮し、ケーシーは「66」の6アンダーとして、初日を終えてクリス・カーク、バッバ・ワトソンと共に2位タイとしている。
コロニアルで見失っていた技術を取り戻したケーシーは、2009年以来となる今大会初日で上手くボールをヒットし、1ホールを除いてティショットを全てフェアウェイに運んだ。そして18ホール中14ホールでパーオンに成功。グリーンでは、わずか26打しか必要としなかった。
英国出身の彼は「このコースに戻って来られて嬉しいね。(ミュアフィールドは)何もかもというわけではないけれど、大部分が違う。自分が以前プレーした時は、16番に池がなかったし、18番では3番アイアンでティショットを打ったから」と、前回出場した当時を振り返る。
「ただ、それ以外はだいたい同じかな。ここでプレー出来て嬉しかった。コースは欠点がないし、美しいセットアップだと思う。そんなコースで6アンダーを記録できたのだから、とても嬉しい」。「今朝の時点で今日のような結果になると誰かが教えてくれていたら、きっとハイタッチして喜んだろうね」