シンプソンはメンバーコースで好スコアを記録
ウェブ・シンプソンにとって、木曜日に記録した「68」は、ホームコースでの最少スコアには程遠い。2012年にクエイルホロークラブで開催された「ウェルズファーゴ選手権」初日では、この日より3打少ない「65」を記録し、4位でフィニッシュした。
だがクエイルホローのメンバーにとっては、7バーディでの4アンダーという数字は大きな自信となるはずだ。シンプソンは「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」最終日以来、PGAツアーで16ラウンド続けて「70」以上とするなど、復調の手応えを掴めずにいた。だが今週は、結果的に首位のアンヘル・カブレラと2打差の4位タイで金曜日を迎えられることになった。
シンプソンは、「良いラウンドだった。9番と18番(ダブルボギー、ボギー)は残念だったけれど、それ以外は良かった。今日のように風が強い日に7バーディも取れて満足しているよ。今日のプレーは大きな自信になったから、良い状態で週末を迎えられる」とコメント。
クラブハウスにほど近い場所に住むシンプソンは、昨年の秋に「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」で優勝し、PGAツアー4勝目を挙げた。
年をまたぐ方式が取られた今シーズン、シンプソンは出場した初戦から5大会までに4度トップ10入りを果たし上々のスタートを切ったが、それ以降の6大会でトップ10は1度のみと調子を落とした。それゆえ、慣れ親しんだコースでのプレーをきっかけに再浮上の流れを掴みたいところだ。
「PGAツアーデビューからの数年は予選落ちが多かった。当時はメンバーではなかったからね。まぁ、言い訳だけど」と笑顔で語ったシンプソンは、「自分を支えてくれる人達から得られるエネルギーを生かす方法を学んだ」と続けた。「それに良いプレーをしている時の方が楽しいしね。このコースについては熟知しているから、リラックスしてプレー出来る。頑張り過ぎなくて良いとわかっていれば、楽にやれる」。
シンプソンが初優勝を飾ったのは、2011年の「ウィンダム選手権」。母校であるウェイクフォレスト大から約50km、生まれ育ったローリーからは約95kmの位置にあるグリーンズボロで開催された大会だ。シャーロット開催の今大会で優勝すれば、ノースカロライナでの試合を再び制することになる。
「近くに住んでいるということもあるし、ここで数多くのラウンドをプレーしているから、優勝出来たら特別なことのように感じるだろうね。このコースは、必要以上のプレッシャーを受けずに勝てるコースの1つだけれど、実際に勝てたら嬉しいよ。それに、これからもっと勝ちたいからね」