M.ジョーンズが猛チャージ 嬉しいツアー初勝利
By Sean Martin, PGATOUR.COM
マット・ジョーンズは、14メートルのロングパット、そして約13メートルのチップショットを決め、「シェルヒューストンオープン」でツアー初勝利を手にした。
マット・クーチャーとのプレーオフ1ホール目(18番)で、ジョーンズはチップインバーディを奪取。クーチャーはグリーンサイドのバンカーからのショットを直接ホールに決められず、雌雄を決した。
最終日を「66」としたジョーンズ、「75」としたクーチャーは、共に「273」の通算15アンダーでプレーオフに突入。最終組の1組前で回ったジョーンズは、17番のティショットをハザードに運びボギーとしたものの、18番で距離のあるバーディパットをねじ込んだ。一方のクーチャーは、18番を迎えた時点では2位と1打差で首位を守っていたが、ピンまで残り214ヤードの第2打を、グリーン左手前の池に打ち込んでしまう。ドロップ後ホールまで64ヤードの距離からプレーを再開し、ボギーに持ち込みプレーオフに突入した。
プレーオフ1ホール目、1打目をフェアウェイバンカーに入れてしまったジョーンズとは対照的に、クーチャーはフェアウェイをとらえた。両者共に2打目でグリーンを外したが、3打目を直接決めたジョーンズが優勝を飾った。
キャリア初優勝を飾ったジョーンズだが、昨シーズンは悔しい思いを経験した。2013年の「BMW選手権」最終日の最終ホールで約2メートルのパットを決められず、2013年フェデックスカップランキング32位でフィニッシュ。「マスターズ」出場の年度最後のチャンスとなる「ツアー選手権byコカ・コーラ」の出場を逃した。
ジョーンズは「シェルヒューストンオープン」で優勝を果たし、滑り込む形で「マスターズ」出場を決めた。今年はジョーンズの「マスターズ」デビューとなる。
クーチャーにとっては、2週連続でサンデーバックナインに入る時点でトップに立ちながらも優勝を逃しただけではなく、それまでツアー未勝利だったオーストラリア出身選手に敗れる屈辱。先週の「バレロテキサスオープン」では、最終日のバックナインでスティーブン・ボーディッチと首位で並んだが、オージーがクーチャーを制し、PGAツアー初優勝を飾った。