パワーランキング:ノーザントラストオープン
リビエラCCは、ジミー・ウォーカーの最もお気に入りのコースだ。もちろん今季3勝を挙げた、コルデバレー、ワイアラエ、そしてペブルビーチにも甘い記憶があるだろう。大リーグの名選手と謳われているウィリー・メイズやハンク・アーロンが、シカゴ・カブス所属の選手でないにも関わらずリグレー・フィールド(最古の野球場)でのプレーを楽しんだように。
しかし今週の「ノーザントラストオープン」の舞台となるカリフォルニア州パシフィックパリセーズに向かうウォーカーは、最も早くシーズン3勝を挙げた選手のひとりとして歴史に名を刻もうとしている。
今シーズン開幕時点で、ウォーカーが最も賞金を稼いできた場所は「グリーンブライアークラシック」の開催地であるジ・オールドホワイトTPCだった。その次が、リビエラだ。ここでは初出場した2005年に予選落ちして以降、2度の4位タイを含む6戦連続で予選通過中。ここでの彼の好成績は保証されていると言って過言ではないだろう。
リビエラCCは「35」「36」のパー「71」、7,349ヤードのコースだ。昨年の平均スコアはパーを「0.850打」も上回り、メジャー大会を除くパー「71」のコース中4番目に難易度の高いコースだった。中でも関門はパー5の3ホールだ。1番、11番、そして17番の平均スコアは「4.59」で、米国ツアーで最も簡単なホールとしてトップ10に入るのがやっとなほどだ。そしてそれ以外のホールは、どこも気が抜けないところばかりだ。
昨年はフェアウェイキープ率がわずか51.82%に止まり、これは1992年以降で最も低かった。パーオン率もわずか58.01%で、こちらは2013年米国ツアーで3番目に低い数値だった。短い芝上の少ないディボットと、465㎡(約5000平方フィート)のグリーンを考えればさほど驚くべきことではないだろう。パーセーブ率は56.75%で、スクランブル率もツアーで15番目に低いコースだ。
昨年覇者のジョン・メリックは、素晴らしいとは言えないまでも、充分なプレーを見せた。オールアラウンドランキング、そしてパー5のスコア「4.09」で1位を記録した。そして勝利の鍵は、パー4ホールで平均「4.00」(11位タイ)をマークしたことだ。リビエラのパー4は昨年、有名な10番ホールの「4.067」を含め平均スコアが「4.15」であり、これはシーズン全体で5位タイという難易度だった。
今週は大会を通して快晴となりそうで、風も穏やかになりそうだ。
パワーランキング:ノーザントラストオープン
<1>ジミー・ウォーカー
フェデックスカップポイントで目下首位。パットのスコア貢献率は3位、アジャステッドスコアは8位、 スクランブルは22位、パー4ホールのスコアでは5位につけている。
<2>ダスティン・ジョンソン
4週間の休暇明けとなった「AT&Tぺブルビーチプロアマ」は2位タイ。5戦連続でトップ12フィニッシュを決めた。リビエラとは相性が良く、3位タイ(2010年)、4位タイ(2012年)などトップ10が3度ある。
<3>ハンター・メイハン
好調をキープしている。昨年はリビエラでの8度目のラウンドでキャリアベストとなる8位タイ。直近2戦は4位タイ(ウェイストマネジメント フェニックスオープン)と単独6位(ぺブルビーチプロアマ)。
<4>ウェブ・シンプソン
直近7戦で6度のトップ10フィニッシュ。「ヒュマナチャレンジ」は23位タイに終わった。リビエラでは数多くラウンドしているが、過去に2度のトップ15入りがある。スコア平均は69.00。
<5>ビル・ハース
優勝候補の一角。2012年はプレーオフの末に優勝、昨年は最終日までトップだったものの3位タイ、2012年は12位タイ。
<6>キーガン・ブラッドリー
「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」では2013年の全米オープン以来となる予選落ちを喫したが、その間12度のトップ20をマークした。リビエラでは2012年に2位タイ、2013年は16位タイだった。
<7>ジョーダン・スピース
「AT&Tプロアマ」では2日目を終えて首位タイにつけていたが、結果は通算8アンダーの4位タイ(67-67-78-67=279)に終わった。PGAツアー7度目となるトップ5フィニッシュはすべて直近11か月にマークしている。
<8>ライアン・ムーア
リビエラでは過去6度の予選通過(トップ20が2度)をマーク。直近7戦は「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の6位タイを含め、6度のトップ25入り。
<9>ジム・フューリック
本調子とはいかなかった「AT&Tプロアマ」は35位タイに終わった。リビエラは18度目の参戦。昨年の13位タイ、2012年の11位タイなど過去6度のトップ25をマークしている。
<10>マット・クーチャー
現状を突き破るには何かが必要だ。今大会は8戦すべてで予選通過を果たしているもののトップ10フィニッシュは一度もない。一方、世界ランキングではポイントを重ね、直近の6戦ではトップ10にランクイン(現在8位)している。
<11>グラハム・デリュー
直近の2戦はいずれも2位タイ、過去4戦は7位タイ以上と好調が続いている。トータルドライビングは7位、GIR(パーオン率)は6位、アジャステッドスコアは2位だ。
<12>松山英樹
名門リビエラで初の公式戦に挑む。左手首のケガに苦しみながら「ファーマーズインシュランスオープン」は16位タイ、「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」では4位タイと健闘が光る。
<13>パット・ペレス
13年連続出場中。10度の予選通過は見事だがトップ10フィニッシュは2007年単独8位の一度だけ。しかし最近5週間は4度のトップ11位をマークしている。
<14>ジャスティン・ローズ
右肩の軽い腱炎から立ち直った。リビエラでは過去2年トップ15位に入った。直近5戦は世界ランキングでトップ10入り(現在5位)と好調だ。
<15>ウィル・マッケンジー
リビエラでは過去5戦でわずか一度の予選通過だが、2011年以来プレーしていない。今シーズン予選を通過した6戦はいずれもトップ15位に入り、直近4戦はキャリアベストをマークしている。