カギは「サンデーフロントナイン」 松山英樹は2打差追い最終日へ
◇米国男子◇3Mオープン 3日目(6日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7468yd(パー71)
2シーズンぶりの優勝をしっかりと射程にとらえた。松山英樹は1イーグル5バーディ、2ボギーの5アンダー「66」で通算13アンダーとして、首位と2打差の6位に浮上。完璧なゴルフとはいかないが、ミスを補って余りあるショットとパットで、この日もスコアを伸ばした。
連日、「62」が出ている今大会。この日は松山か?という序盤だった。1番は2打目を30cmにつけてタップイン。続く2番は6mを沈めて連続バーディ。その後も2つのバーディを追加して、迎えた12番(パー5)の3打目はピンまで残り100ヤード。52度のウェッジを振り抜いて、ピン奥の傾斜とバックスピンで戻してイーグルを奪取した。両手を上げてバンザイした後、拳を下から突き上げた。
「12番までくらいの感じだったら、10アンダーくらいいってもおかしくないなぁっていう感じはあった」と振り返ったが、続く13番(パー3)で1mを外してボギーとした。ティショットをバンカーに入れた後、リカバリーに成功しかけただけに「もったいなかった」と悔しがった。
あれはミスパットだったのか?「ミスはミスだけど、外れるほどのミスかなぁという感じはあった。でも、しっかりヒットできていないと入らないラインもたくさんある。自分のやるべきことができていないということでは、自分のミスかなと思いますね」
自分に原因を求めれば、改善の可能性も見えてくる。最終18番(パー5)では2打差に詰め寄る3.5mのバーディパットを沈めて締めくくった。「外しているパットもたくさんあるけど、入っているパットもある。それをプラスに考えてやっていきたい」と胸を張った。
ショットの手応えは「きのうよりだいぶ改善された」と増している。上位にいるのはマシュー・ウルフ(20歳)、コリン・モリカワ(22歳)、ブライソン・デシャンボー(25歳)という若者たちだ。「前半で置いていかれないことが一番大事。置いていかれなかったら、あとはスイッチが入ってくれればチャンスは増える。まずはその前半を大事にしたい」。最終日は、誰よりも先にアクセルを踏み込んでみせる。(ミネソタ州ブレイン/今岡涼太)