3カ月ぶりアンダーパー発進 小平智は「あしたにつながる」
◇米国男子◇ロケットモーゲージ・クラシック 初日(27日)◇デトロイトGC (ミシガン州)◇7340yd(パー72)
午前組で出た小平智は5バーディ、4ボギーの1アンダー「71」とし、「何とかアンダーで回れたので、あしたにつながると思う」と期待を胸に初日を終えた。3月「バルスパー選手権」以来のアンダーパー発進としたが、伸ばし合いの展開には遅れをとり、首位とは8打差の101位。2日目は予選カットラインをにらみながらの戦いとなる。
前半アウトは、スコアメークのカギに挙げていたパーオンを重ねて貯金を作った。前半3番は3パットボギーとしたが、続く4番(パー5)で2mを決めてバウンスバック。さらに6番で7m、7番(パー5)で6mのミドルパットを連続で沈めて伸ばし、前半を2アンダーで折り返した。
リズムよく後半へ向かったが、「パーオンしたホールはバーディが獲れていたけれど、グリーンを外したところをボギーにした」。10番から3ホール連続でグリーンを外し、2つのボギーを喫してイーブンパーに戻った。
続く13番では1Wショットを左ラフに曲げ、ボールが木の後ろに隠れるピンチを迎えた。「前は空いていたけど、ぜんぜん違うところに飛んで行った」という2打目は正面の木の枝葉に向かったが、“バサッ”という音を残してグリーンへ向かい、花道からピン右10mに達してパーセーブ。「奇跡でしたね」と笑って振り返るツキもあった。
「100%の自信を持って打てていないから、ちょっと逃げ気味にゴルフをしている」と認めながらも、グリーン左手前に池が広がる14番(パー5)では、フェアウェイから238ydを果敢に攻めて2オンに成功。「当たって砕けろ、じゃないけれど、『池に入ったら、入っただ』と思って打ったらうまく行った」と、再びアンダーパーにするバーディをもぎとった。
長らくショットに悩む時期が続くが、「ショット自体は良くなっている」と前週から強めている復調の感覚はいまも消えてはいない。4月「RBCヘリテージ」から遠ざかる決勝ラウンドに駒を進め、戻りつつある感触をより確かなものにしたい。(ミシガン州デトロイト位/塚田達也)