2019年 トラベラーズ選手権

「前向きに考えたい」後半失速の小平智はショットに好感触

2019/06/21 09:38
小平智はイーブンパーの87位で初日を終えた

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 初日(20日)◇TPCリバーハイランズ (コネチカット州)◇6841yd(パー70)

約1カ月ぶりに主戦場に戻った小平智は3バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」とし、首位に6打差の87位でスタートした。3アンダーで折り返した後半に失速したが、「全体的に調子は悪くないので、前向きに考えたい」と総括した。

前半アウトは雨に見舞われながら、着々とバーディを重ねた。「ショットの感じがいままでよりも、だいぶ良くなってきた」と、1番から4ホール連続でフェアウェイとグリーンを捕らえた。2番で6m、3番で1.2mを入れて連続で伸ばすと、雨脚が強まった9番でも1.5mのチャンスを決め、一時は3アンダーに伸ばして上位争いに加わった。

前半は雨の中でスコアを伸ばした小平智

後半12番までにパーオンを逃したのは6番(パー5)だけ。フェアウェイを外したのも2ホールのみだったが、池がからむ13番(パー5)から流れが傾いた。「バックナインはハザードが効いて狭いホールがあり、プレッシャーがかかるティショットが多い」。そのひとつの13番では、「攻め過ぎた」という1Wショットを右の池に打ち込んでボギー。14番、15番とグリーンを外しながらもパーでしのいだが、同じく右サイドに池が沿う右ドッグレッグの17番に落とし穴が待っていた。

「守ったショット」と表現した5Wでの1打目を左サイドのラフに入れると、ピンまで168ydの池越えの2打目は「つま先下がりが強くて、左足下がりも少し入っていた」という難しいライ。8Iで「ちょっと下から入ってシャンクした」と右に出たボールは池に消え、4オン2パットのダブルボギーとした。

前半は首位に迫る勢いだっただけに、「後半のハザードの罠にはまったのが、もったいない」と悔しさも残る。それでも、手に戻りつつある好感触はショットメーカーにとって何よりの収穫だ。「ショットが良くなっているのは自信になってきている。そこまでは落ち込んではいないです」。手応えをさらに深めて、週末の争いに進みたい。(コネチカット州クロムウェル/塚田達也)

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