小平智が臨む過酷スケジュール プレーオフ進出へ7連戦も想定
◇米国男子◇トラベラーズ選手権 事前(19日)◇TPCリバーハイランズ (コネチカット州)◇6841yd(パー70)
5月の「全米プロゴルフ選手権」以来の米ツアー出場となる小平智は開幕前日の19日(水)、練習場で最終調整を行った。主戦場では約1カ月ぶりのエントリーとなるが、3週前には日本ツアー「ミズノオープン」に帰国参戦しており、「継続して試合に出ている感じ。ゴルフもだいぶ良くなってきている」と試合勘への不安はない。
前週の12日(水)に拠点を置くフロリダ州オーランドに戻り、週末まで調整を続けた。コース入りした17日(月)は練習場で過ごし、18日(火)は大雨の中でアウト9ホールをプレー。インコースは未確認のまま開幕を迎えるが、「去年回っているのでコースは覚えている」と言い切る。これも、1年目の昨季から大きく変わった部分だろう。
前年大会は予選落ちに終わったが、距離が短めでフェアウェイが絞られた林間コースは「イメージは悪くはない」という。「回ってみないと分からないけれど、自分には向いているとは思っている。フェアウェイキープが重要になってくると思うので、ちゃんとフェアウェイに置いて、バーディチャンスにつけられるようにしたい」とポイントを掲げた。
昨秋に始まったレギュラーシーズンは残り2カ月を切り、来季シード争いが話題に上る時期に差し掛かる。昨年4月の「RBCヘリテージ」優勝による複数年シードは来年まで残るが、フェデックスカップランキング125位までに入り、プレーオフ進出を決めたい思いは強い。現在の171位から浮上を図るため、8月のシーズン最終戦「ウィンダム選手権」まで連戦に臨む考えを明かした。
7月下旬の「全英オープン」(北アイルランド・ロイヤルポートラッシュ)の出場権次第でスケジュールが変わる可能性もあるが、得られなかった場合は米国で同週開催の「バーバゾル選手権」に臨み、今週から7週連続の戦いも想定。「今はあまりいい位置ではないので、最低でもとりあえず125位以内に入れるようにしたい」と過酷な日程を覚悟した。(コネチカット州クロムウェル/塚田達也)
※当初配信の「小平智が臨む過酷スケジュール 初のプレーオフへ7連戦も想定」の見出しと本文を一部訂正しました。「初のプレーオフ」と表記しましたが、小平は昨季、プレーオフ第2戦まで進出しています。