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2019年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:ペブルビーチGL(カリフォルニア州)

「僕はゴルフに恋をした」バスケから転向 ウッドランドが初のメジャーV

◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(16日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

35歳のゲーリー・ウッドランドがメジャー初制覇を遂げた。2日目に立った単独首位の座を週末に譲らず逃げ切り。最終ラウンドは4バーディ、2ボギーの「69」をマークし、通算13アンダーで後続に3打差をつけた。2018年「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」以来の米ツアー通算4勝目。学生時代にバスケットボールのトップ選手としても注目された逸材が、ペブルビーチで花を咲かせた。

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序盤3番までに2バーディと順調な滑り出しを見せたウッドランドは、目下“最強の敵”に背中を追われた。大会2連覇中のブルックス・ケプカが5番(パー3)までに4バーディ。ハーフターン直後に1打差に迫られたが、「彼がいいプレーをするのは分かっていたこと」と動じなかった。

「僕は決して“前のめり”にならなかった。勝ったらどうなるかは考えなかった」と目の前の一打だけに向き合った。勝利を近づけたのが14番(パー5)。残り263yd、キャディのアドバイスに後押しされ、3Wを握った2打目はバンカー際のラフでクッションし、グリーン左のラフまで運んだ。バーディを決めてリードを2打に。最終18番では9mのバーディパットを流し込み、ガッツポーズを作った。

幼いころからスポーツ万能だったウッドランドは高校時代にゴルフと野球にも励み、寒さが厳しいカンザスの冬にはバスケットボール選手としても活躍した。ポイントガードとしての才能が目に留まり、地元のウォッシュバーン大学に奨学生として入学したが、1年でカンザス大に移り、卒業後にプロゴルファーになる道を選んだ。

下部ツアーとの行き来を終え、2011年に初優勝を飾ると、マルチな運動能力が生み出す飛距離が注目された。2018年「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」までに通算3勝。ただし、初のメジャータイトルを引き寄せたのは、向上に励んできたショートゲームといっていい。

ショートゲームはピート・コーワン、パッティングはフィル・ケニョンと、それぞれのコーチに師事。チップインパーあり、12mを沈めるパットありの3日目を経て、最終日も要所を締めた。終盤17番(パー3)、カラーからの2打目はライン上のラフを避けてウェッジでピンそば60㎝にピタリ。最終ホールのフィニッシュは、2000年大会でタイガー・ウッズが記録した当地での最少ストロークを1打更新するウィニングパットになった。

「僕は人生でずっと一生懸命やってきた。素晴らしい人々に囲まれて、成功したいと思ってきた。どうなるか分からなかったけれど、僕はゴルフに恋をして、きょうその思いが超越した」。プロ転向から12年。積み重ねてきた経験のすべてに胸を張った。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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