2019年 全米オープン

“独走劇”から19年 ウッズは5打差28位「まだ初日」

2019/06/14 14:22
タイガー・ウッズは1アンダーと静かなスタート

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(13日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

メジャー通算16勝目、米ツアー通算82勝目がかかるタイガー・ウッズは3バーディ、1ダブルボギーの「70」で回り、1アンダーの28位タイでスタートした。同じ組でプレーしたジャスティン・ローズ(イングランド)が6アンダーの単独首位発進。いきなり5打差がついた。

ウッズは前半4番でバーディを先行させた直後、5番(パー3)の第1打で大きく左に曲げたボールがカート道で大きく跳ね、さらに奥のラフに沈んで3オン2パットのダブルボギーをたたいた。「ひどいティショット。番手の距離が微妙だった」という。

6番(パー5)からの2連続バーディで“帳消し”にしたあとは、パー行進。上位発進はならなかったものの、「しっかりガマンした。これが全米オープンたるもの。ペブルビーチは最初の7ホールはチャンスがあるけれど、その後は耐えなくちゃいけない。きょうのアンダーパーには満足している」と肌寒さがいっそう増した夕方に語った。

後続に15打差をつけ圧勝した、ここペブルビーチGLでの2000年大会では初日「65」で単独トップを走り、3日目までに2位に10打差をつけた。その後、ウッズが見せてきたのはメジャーでの逃げ切りの強さ。月日は流れ、今年4月の「マスターズ」では初めてメジャーで最終日の逆転勝ちに成功した。

「ずっと言っていることだけど、ミスをしても正しいところに外すことが重要だ」とコースへの知識と技術には絶対の自信を持つ。「まだ初日だよ」と冷静だった。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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