2019年 全米オープン

「勝負になる」今平周吾はメジャー初の決勝進出へ6回目の挑戦

2019/06/13 09:43
今平周吾もペブルビーチにテンション上がります

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(12日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

今平周吾はメジャーで初の決勝ラウンド進出をかけた挑戦に臨む。5月の「全米プロゴルフ選手権」までの過去5回の出場はいずれも予選落ち。日本の最終予選会を通過して参戦を決めた2年ぶり2回目の「全米オープン」は、コンパクトなコースを前に「距離は短いので多少、勝負になるかなという感じがします」と期待を膨らませた。

前週の「日本ツアー選手権森ビル杯」を終え、開幕3日前の10日(月)にコース入りした。12日(水)までに1.5ラウンドの事前コースチェックを完了。「きょうはしっかり眠れました。ちょっと疲れていますけど、試合の流れでここに来られたのは良かった」と、時差ボケの解消とも付き合いながら急ぎ足で調整した。

風光明媚なペブルビーチは「やっぱり、7番のイメージが強かった」という。太平洋を望む壮大な景色に「(テンションが)上がりました」。半島の突端に位置する109ydのパー3は、風の向きと強弱によってティショットの番手が大きく上下する。「無風なら52度(AW)」というクラブ選びは、日々頭をひねらせることになる。

1カ月前のメジャーが行われた会場(ニューヨーク州ベスページ州立公園ブラックコース)は、7459yd(パー70)のモンスターコースが相手だった。今週は7075yd(パー71)とその差は練習を通して実感できた。「まずはティショットでしっかりフェアウェイをキープすること。グリーンが小さいので、ラフに入れちゃうとなかなか深いので寄せるのが難しい」という考えは、各ホールで入念にチップショットを繰り返す姿勢からも見て取れた。

時間帯によってボールを不規則に転がすことがあるポアナ芝のグリーンはこう分析。「結構ボコボコというか、(ボールが)コトコトするのは気になる。下りがすごく速いので、なるべく下からいきたい(パットを打ちたい)と思います」とグリーンを狙うショットのターゲットを絞った。「とりあえず予選を通過して上位に行きたい」。思いはこの舞台に立つほどに強くなっていく。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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