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2019年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:ペブルビーチGL(カリフォルニア州)

グリーンは小さいけど…松山英樹も感激のペブルビーチ「景色は最高」

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

米ツアーに身を置いて6年目、メジャー出場は今大会で28試合目。これまでのキャリアで世界有数のコースを回ってきたが、松山英樹の目にもペブルビーチの美しさは際立って映った。「コースは難しい。狭いですし、グリーンが小さい。でも…、景色は最高です! 先に言っておきます」。初めてコースを回った前週8日(土)以降、スマートフォンにはたくさんの風景写真が保存されている。

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連日、青空を見上げている松山は、開幕2日前までに45ホールで練習ラウンドを行った。「(海が見えない)3番までどこかアレ(ペブルビーチ)なんだ、と思っていたんですけど、4番からビックリしました」と壮大で、穏やかな風景に気持ちが自然と軽くなる。11日(火)は午後からインの9ホールをプレー、12日(水)にアウトで最後の調整を行う予定だ。

総距離7075ydの設定は、ここ10年の「全米オープン」で、松山が初めて出場した2013年のメリオンGC(6996yd/パー70)に次ぐ短さだ。コンパクトなつくりで特に目をひくのがグリーンの小ささ。周辺にはもちろん深いライグラスのラフが待ち受ける。

「面倒くさいですね…グリーンを外すと。でも、(常に)外さないようにするのは無理だと思う。行ったところで対応したい」という。5月「全米プロ」の会場となったベスページ州立公園ブラックコースのグリーンの大きさは平均5500平方フィート(約510.9平方メートル)に対し、今週は3500平方フィート(約325.1平方メートル)。およそ63%しかない。

「グリーンに乗せることで精一杯。大きいグリーンだと、ピンサイドに外してもいいところ、外してはいけないところ、というのがあると思うが、これだけ小さいとちょっとしたミスが(すべて)行ってはいけないところに行く。グリーンに乗せることに集中したい」。得意のアイアンショットをアドバンテージにする展開にしたいのは言うまでもない。

ペブルビーチはやはり太平洋に沿うホールの攻略がカギになる。2打目が強烈な打ち上げになる6番(パー5)以降、名物ホールが続く。わずか109ydの7番(パー3)は「ピンがどうしても厳しいところに切られると思う。そこを狙って微妙な風だと抜けてしまう」と警戒。崖越えの第2打が待つ8番は「怖い。死にたくない」と、“高さ”に恐怖心を煽られている。「やりたくない3ホールですね。海の見えるところはやりたくない」と苦笑い。「でも、景色がいいんで回ります」と、ちゃっかりしていた。

5月の「全米プロ」、2週前の「ザ・メモリアルトーナメント」と、久々に3日目を終えて上位に残った。心なしか笑顔や冗談が多く混じる和やかな試合前の言動は、美しい景色だけが理由ではないはず。ショット、パットともに状態は高いレベルにある。

日本人メジャー初制覇の夢を背負って、今週もティオフする。「優勝のチャンス? 少なからず、出ているということは150人のうちの1くらいはある。それを目指して頑張りたい。1年に1回しかないUSオープン。何人も勝てるわけじゃない。ひとりだけ。それを目指してやることは変わりない」と目線を上げた。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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