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2019年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/16〜05/19 場所:ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)

「またこの位置で最終日を」松山英樹は悔しさの中に充実感

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(19日)◇ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)◇7459yd(パー70)

首位と8打差の6位で出た松山英樹は3バーディ、6ボギー2ダブルボギーの「77」とスコアを落とし、通算3オーバーの16位で終えた。強風に耐え切れず停滞したが、一桁順位でメジャーの最終日に臨んだのは2017年大会以来だった。

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「3つ4つ伸ばせれば、面白い勝負もできる」。目論見は外れていなかっただけに、悔しさが募る。前日まで首位を独走したブルックス・ケプカは「74」と崩れ、辛くも通算8アンダーで逃げ切った。プレッシャーをかけきれず、「結果論ですけど、そういうことができなかったのは残念ですね」。鉛色の雲の下、淡々と言葉を並べた。

最終組の2つ前、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンと同組で上を追った。2番で打ち上げる第2打をピン下2.5mにからめ、バーディを先行。しかし、直後3番(パー3)で、第1打をガードバンカーに入れるボギーで流れを悪くした。流れを変えたホールを問われ「3、4、5番ですね」。4番(パー5)は2.5mを外しパー、2打目まで深い茂みを渡り歩いた5番は4オン2パットのダブルボギー。6番でもボギーを喫し、首位の背中は遠のいた。

決勝に残った82人の最終ラウンドの平均スコアは「73.439」。アンダーパー11人のうち、ジョンソン以外が最終組とは離れていた。時間の経過につれ風は強さを増し、後半はフラッグが音を立てた。ケプカは11番から4連続ボギーをたたいた。「風の影響も少しあると思う」(松山)とグリーンは乾き、前日以上に速さが出た。松山は10番から2連続ボギー。第1打を右の茂みに入れた16番では、3オン3パットのダブルボギーを喫した。17番(パー3)で1.5mにつけバーディを返したが、パーオン率33.33%の数字が何よりも厳しさを物語った。

悔しさをにじませたが、残るものは確かにある。16位は前年の「全米オープン」と同じだが、当時は最終日にまくった結果だ。今回は2年ぶりに最終組と近い位置。「差はあったけど、久々にこういう位置で雰囲気を味わえた」。4日間を通じたフェアウェイキープ率(13位/66%)、パットのスコア貢献度(11位)は上位。最終日に下げたが、前日まではメジャーで勝機を見出せる数値と言えた。

3連戦を終えて次週のオフを挟み、2014年に米ツアー初優勝を遂げた「ザ・メモリアルトーナメント」(ミュアフィールドビレッジGC・オハイオ州)に臨む。「悪かったものは直さないといけないけど、良かったものは続けていきたい。また、こういう位置で最終日を争えるようにしたい」。ビッグトーナメントが続く後半戦へ、悔しさの中にわずかな充実感を漂わせた。(ニューヨーク州ファーミングデール/林洋平)

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