松山英樹は10打差で残り22ホール 夕方ティオフから日没順延
◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 3日目(11日)◇トリニティフォレストGC(テキサス州)◇7371yd(パー71)
未明から続いた大雨の影響により6時間遅れでティオフした松山英樹は、後半15番の第2打まで終えて4バーディ、1ボギー。通算8アンダーに伸ばしたが、27位から暫定35位になった。
当初予定された松山のスタート時間は午前9時52分。ツアーは降り続く雨のため、第1組スタート前の早朝から2時間ごとに計3回の遅延アナウンスを行った。ようやく雨が止んでコース整備が完了し、松山が1番ティに立てたのは午後3時52分だった。
松山は曇天に覆われながら、絶好の出だしを見せた。1番(パー5)では第2打をUTで打ち、グリーン奥の下り傾斜を利用してピン奥2.5mに絡めた。わずかにカップ右を外れてイーグルを逃したが、バーディ発進。続く2番(パー3)は12mを入れて2連続で伸ばし、パターを握る手を挙げて歓声に応えた。
グリーンが止まりやすい状況に伸ばし合いは激しさを増したが、松山は3番から4ホール連続で5m以内のチャンスを決め切れない。唯一1Wを大きく右に曲げた7番(パー5)では、幅の広いフェアウェイ内に収めながら、3Wの第2打も右に出してロープ外へ。雑草が茂るコブからのアプローチはグリーン左にこぼれたが、9ydのチップショットを入れ、ボギーのピンチから3つ目のバーディとした。
日没が迫る中で折り返した後半は、ティイングエリアで前2組のプレーを待ち続けた12番(パー3)で、第1打をグリーン左に外して初のボギーをたたいた。それでも14番(パー5)では、第2打をグリーン手前まで運びバーディを奪い返す。暗さで視界が悪くなった15番、7mのバーディパットを残してラウンドを終えた。2日目と同様に、パー3を除く12ホールのフェアウェイキープ率は100%だった。
第3ラウンドを完了させたのは4組12人(全28組)で、あすは午前7時30分に再開予定。翌週のメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ベスページ州立公園ブラックコース・ニューヨーク州)を前にした最後のラウンドで、松山は22ホールをプレーする。暫定首位のマット・エブリーとは10打差あるが、まずは好感触を手に残して大会を終えたい。(テキサス州ダラス/林洋平)