「マスターズ」明けのDJは唯一の地元大会で好位置
2019/04/20 11:30
◇米国男子◇RBCヘリテージ 2日目(19日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)
小さい頃からスポーツ万能。野球やバスケットボールでも学生時代に飛びぬけた才能を持っていたダスティン・ジョンソンは、サウスカロライナ州の州都コロンビアで生まれた。週末になると、父・スコットさんがヘッドプロとして働いていたミッドカロライナクラブというゴルフ場で、朝から晩までボールを打ち込む少年だったという。
前週の「マスターズ」でタイガーウッズに次ぐ2位タイに終わったジョンソンは今週、オーガスタからは車で約3時間、その故郷からも約2時間半で到着するヒルトンヘッドアイランドで「RBCヘリテージ」に出場。36ホールを終えて7アンダーの暫定3位につけた。
「僕のホームステートでは唯一の試合だしね」という世界ランキング1位はかつて、大会に初めて出場した2008年から2年続けて予選落ちした。その後、冠スポンサーのロイヤルカナダ銀行と契約を結んだ昨年にカムバック。今年は16位に終わった一年前の雪辱を果たす気でいる。今週はプレーの前後にロープサイドでギャラリーと触れ合うシーンも多い。「去年プレーした時に好きなコースになった。家族やたくさんの友達が見に来てくれる」
グリーンジャケットはまたしても手にできなかったが、「日曜日はチャンスがあったし、バックナインでは自分が求められたプレーはできた」と納得した。「タイガーが復活した時に争えたことが楽しかった。彼はいまだに最高の選手。僕は小さい頃から彼をアイドルとして見てきたんだから」。この2週間はどこか、古い思い出に浸る時間が続いている。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)