ウッズをライバルたちが祝福 ニクラスも歓喜「ファンタスティック!!!」
◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(14日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
「マスターズ」5勝目で11年ぶりとなるメジャー通算15勝目を飾ったタイガー・ウッズに、他選手からも喜びの声が上がった。同じ最終日最終組でプレーしたフランチェスコ・モリナリ(イタリア)は初のグリーンジャケット獲得を逃したが、王者の完全復活を喜んだ。
単独首位から出たモリナリは12番(パー3)、8Iで第1打をグリーン手前のクリークに入れ、ダブルボギーとして2打のリードを失った。「選択したショットは良かったと思うが、しっかり打てなかった。きょうは風が強くて難しく、前半はパーを拾うことができたが、後半は精神面が揺らぐことが何度かあった」と惜敗を振り返った。
前年7月「全英オープン」では最終日に同組でプレーしたウッズを振り切り、初のメジャー優勝を遂げた。「タイガーの良いプレーを見るのは喜ばしいこと。でも、彼の去年のプレーぶりを見ていれば、遅かれ早かれこうなることはみんなが知っていた」と納得した。
最終組のひとつ前の組でプレーしていた前年メジャー2勝を飾ったブルックス・ケプカは、ウッズのプレーに沸きあがる歓声を「楽しんでいた」という。1打差の2位に終わったが「本当にすごいことだ。でもみんな戻ってくることは分かっていた。去年の全英の時に話したけれど。もうメジャーを勝つ準備ができていた」。ジャック・ニクラスのメジャー通算18勝に並ぶ可能性についても「僕は皆が思うよりも、近いと思っている」と太鼓判を押した。
先にコースを後にしたライバルたちも、SNSで次々と祝福のコメントを発信した。長年のライバルとして渡り合ってきたフィル・ミケルソンは「ゴルフゲームにおける素晴らしい瞬間だ。タイガーのパフォーマンスに刺激された。彼がグリーンジャケットをもうひとつ手にして本当にうれしい。特別な日として歴史に刻まれる。おめでとう!」とツイッター(@PhilMickelson)でつぶやいた。
ロリー・マキロイ(北アイルランド/@McIlroyRory)は「タイガーがここまで戻ってくるのにやってきたことを知る人はほとんどいない」とコメント。「ゴルフにとって素晴らしい日だ」と続けた。ニクラス(@jacknicklaus)も「タイガー、本当によくやった。彼にとって、そしてゴルフ界にとって最高に幸せな出来事だ。これこそがファンタスティック!!!」と喜んだ。