2019年 WGCデルマッチプレー

48歳の同級生対決を制す フューリックはマスターズ出場なるか

2019/03/29 13:05
ベテラン同士の一戦はフューリックに軍配が上がった

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(28日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

ベテランが“死の組”からオーガスタへの道を切り開こうとしている。1組4人が総当たりでぶつかるグループリーグで、ジム・フューリックが2連勝を飾った。ジェイソン・デイ(オーストラリア)とフィル・ミケルソンを破り、3日目の最終マッチでこちらも連勝中のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と決勝トーナメント進出をかけて戦う。

4人全員がメジャーチャンピオン。誰が勝ち抜いてもおかしくない最難関グループで、48歳が奮闘を続けた。初日にデイを2アップで破ったフューリックはこの日、同じ1970年生まれのビッグレフティと対戦。「フィルはショートゲームの調子が悪かった。良いパットが全然入らなかった」と30年来家族ぐるみでつきあってきた相手を擁護しながら、1アップで決着をつけた。

ツアー17勝の名手は2015年「RBCヘリテージ」が直近の優勝。ここ2シーズンはフルシードを失い、昨年は欧米対抗戦の「ライダーカップ」でキャプテンを務め、第一線を退いた感もあった。世界ランキングは昨年8月時点に314位まで落ち込んだが、今年に入って予選通過を続け、2週前の「ザ・プレーヤーズ選手権」では2位に入る活躍を見せてランク54位で今大会に臨んだ。

今大会を終えて50位以内を確保すれば、2週後の「マスターズ」への2年ぶりの出場が決まる。「マスターズに行くためにどうすればいいか、ということは考えないようにする。とにかくよいプレーをしなくちゃいけないことは分かっている。すごく難しいグループ。ただ、自分のやるべきこと、コントロールできることに集中する」。まずは、ランク39位との3マッチ目で明暗が分かれる。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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