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小平智は初勝利ならず 4アップから全米覇者に追いつかれる

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(28日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

初白星がスルリと手からこぼれ落ちた。小平智はグループステージの第2戦でウェブ・シンプソンと引き分けた。一時は4アップとしながら、2アップで迎えた終盤に相手の猛攻を受け、2年越しの初勝利を逃して決勝トーナメントへの道が断たれた。

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オールスクエアで迎えた最終18番、決めれば勝ちとなる1.5mのバーディパットはカップの右にそれた。「スライスでした。思ったよりも切れた」。渋い終わり方に、握手を交わした敵も表情を硬くする。「ストロークプレーと違って戦いにくい部分もある。相手に『外せ』と思うのも嫌だし。素直に喜べない。ゴルフのいいところは人にナイスと言えるところなのに。最後も微妙でしたよね。お互いいいプレーをしているのに。気まずい感じで」と小平。ドローの結果にも、最後はマッチプレー独特の空気に身を包まれた。

数字だけを追えば、前半は望ましい展開だった。残り161ydの2打目をピンそば1mにつけた前半3番から、怒涛の4連続バーディで6番(パー5)までに4アップ。大量リードに思われたが、本人は苦い記憶も頭にあった。「去年もミケルソンとそういう感じだったので気を抜かないようにと思っていた。やっぱり世界のトップ選手はすごいから」

初めて出場した前年大会の2日目、フィル・ミケルソンに7番を終えて4アップとした後、巻き返されて敗れた。油断はなかったはずでも、展開は似たものになった。8番でグリーン右ラフからの3打目を寄せ切れずにボギー。9番はティショットを左に曲げ、2打目は木にフォロースルーを遮られてグリーン手前の谷に落ち、2ホール続けて奪われた。

「8、9番で落としたのが僕は”敗因”かなと思う」。ハーフターン時点での2アップは1年前と同じだった。2012年の「全米オープン」王者は息を吹き返し、15番で8m、16番(パー5)で6m、17番(パー3)で5mと鮮やかな3連続バーディでオールスクエアに。小平はフォローの風を受けた18番で1Wでの1オンに成功した後、3パットで最後の勝つチャンスをものにできなかった。

前年は3マッチでいずれも接戦を演じながら全敗。この日の引き分けが、初めての勝ち点0.5になったが、ムードは負けに等しい。「上がりで、あれだけパットを決められたら仕方がない」とため息をついた。フランチェスコ・モリナリ(イタリア)が2連勝したため、グループステージでの敗退を余儀なくされた。ただし、あすのトービヨン・オルセン(デンマーク)との最終マッチは大会の順位が決まる(グループステージでの通算成績による)一戦だ。獲得賞金や世界ランキングポイントも変わるため、単なる“消化試合”とはいえない。わずかでも勝ち点を、そして待望の白星を追い求める。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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