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松山英樹を救った名物ホールでの“勝負の一打”

2019/03/16 09:16


一打の重みを感じるのは、まさにこんな日なのだろう。松山英樹はショットに苦しみながらもこの日「72」のイーブンパー。それも上がり3ホールで2バーディを奪って、かろうじてカットライン上の通算1アンダーに滑り込み、週末への切符をつかんだ。

前半の松山は、じっとパーを重ねていた。「ティショットがよくなれば、アイアンが悪くなるみたいな感じが続いている」と、この日はアイアンショットのコントロールに手を焼いて、なかなかバーディチャンスを作れない。

折り返した10番でユーティリティでのティショットを左に曲げて、4オン2パットのダブルボギーとしたが、スコアカードに傷をつけたのはこの1ホールだけ。思い通りにいかないショットにクラブを振り上げることも度々だったが、怒りをすぐに自己消化した。

ハイライトは終盤にやってきた。まずは、通算1オーバーで迎えた16番(パー5)。松山は1Wショットで297yd先のフェアウェイを捉えると、残り207ydの第2打を5Iでピン奥6mへ。イーグルこそ逃したが、確実にバーディとした。そして、迎えたのは浮島グリーンの17番(パー3)だ。

この日のピンは手前から21ydに切られて実測146yd。奥は5ydのスペースしかない。PWを握って素振りを数回した松山だが、ティーイングエリアを取り囲むスタンド上の旗を見て、仕切り直した。

「流れ的にはフォローだったけど、アゲンストだと思った」と9Iに持ち替えると、ピン左2.5mへピタリと止めた。「ギリギリ予選通過がかかっていなければ簡単でしょうけど、バーディが必要な状況だったので難しかった」と、絶妙な状況判断と高い技術で値千金のバーディとした。

「ああいうのが打てるなら最初からやれと思うんですけど、なかなかできないのが現状です」と苦笑いを浮かべたが、終わってみればカットライン上の67位で予選通過。一打の重みがこれほどならば、手に入れた決勝ラウンドの重みはいかほどになるだろうか。(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)

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