2019年 ジェネシスオープン

トーマスが4打差逆転負け パット不調で同郷の先輩に敗れる

2019/02/18 12:48
ジャスティン・トーマスは最終18番でバーディパットを外してプレーオフに持ち込めなかった

◇米国男子◇ジェネシスオープン 最終日(17日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

ジャスティン・トーマスが逆転負けで今季初勝利を逃した。早朝から第3ラウンドの未消化分16ホールを消化し、4打差をつけて迎えた最終ラウンドで「75」をたたき、優勝したJ.B.ホームズに1打差の通算13アンダー2位に終わった。

トーマスは最終ラウンドの出だし1番(パー5)でバーディ発進を決めたが、5番までに3ボギーを喫して混戦を自ら呼び込んだ。一時はアダム・スコット(オーストラリア)に1打差に迫られ、バックナインはホームズが相手になった。

形勢が逆転したのは1打リードで迎えた14番(パー3)。ホームズが3m強のパーパットを沈めた直後、トーマスの2mのセカンドパットが外れ、さらに返しがカップに蹴られる4パットのダブルボギーで2位に後退。「強風の中で本当にパッティングに苦労した」。終盤16番(パー3)のバーディで1打差に追い上げたが、17番(パー5)で2m、18番で5mのバーディチャンスを逃した。「バックナインでは3パットが2回、4パットが1回じゃね…」と嘆いた。

周囲からは節目のツアー通算10勝目に向け、盤石の態勢を築いていたように見えても、最終ラウンドの前から不安要素はあったという。第3ラウンドの前半9番、第2打をアイアンでシャンクさせ、右隣りの10番ホールに打ち込んでいた。そこからパーを獲って周囲を驚かせたが、「アイアンショットがコントロールできていない。ドライバーは良かったけれど、ちょっとのことが違った」と振り返る。

「(最終ラウンドの)10番ではパットがカップのふちを360度回って外れてしまった。勝つ時はああいうのが入るもの。自分自身でコントロールすべきものもたくさんあるけれど、きょうは“僕の日”じゃなかった」

ホームズは同じケンタッキー州出身の先輩にあたる。「僕が7歳か8歳、9歳の頃から知っている。彼はいつも僕に親切で、練習ラウンドの時なんかはロープの中に入れてくれた。忘れることはないよ。15年後にリビエラで倒されるなんてことも想像していなかった」と勝者を讃える。失望の一日は長丁場だったが、「疲れは絶対に言い訳にしたくない。トレーナーたちのおかげで僕はいま元気なんだ」と潔かった。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

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