稲森佑貴&星野陸也 米ツアーだから分かる欠点
◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 最終日(13日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
稲森佑貴は「68」で回り通算4アンダーの64位タイ、星野陸也は「71」とし通算2アンダーの67位タイで終えた。同組で回った2人は次週、アジアンツアーを兼ねた国内ツアー2019年初戦「SMBCシンガポールオープン」(17日~/シンガポール・セントーサゴルフクラブ)に出場する。
前後半で内容、スコアの異なった24歳の稲森は「折り返しに修正をしたら、すごく良くなった」と声を弾ませた。出だし2ホールで3打落とし、ピンチを回避する展開に「朝、イメージが湧いてない状態で出た。引っ掛けることが多かった」。スタンスでつま先に体重が乗っていることに気づき、ハーフターン前にかかとに体重を乗せるように心掛けた。「そもそも僕はかかと体重。すぐに良くなった」と笑った。
後半3番で初バーディを返すと、終盤7番から2連続バーディ。最終9番(パー5)では残り195ydから6Iで1.2mにつけ、イーグルで締めた。「今週一のショットが出て、ビックリ。後半は“らしい”ゴルフができた」。昨年10月の「WGC HSBCチャンピオンズ」以来だった米ツアーに「体力勝負の部分もあると思った。朝に疲れている感じがして、集中力を欠いた」と明かした。「技術的な面でも課題が次々出る。ここを経験しないと自分の欠点が分からない」と述べた。
星野は後半に2つ落とした。折り返し直後の4ホールで3ボギーをたたいて失速。後半は最も易しい最終9番(パー5)のバーディにとどまった。初日に4アンダー7位で発進しただけに「良い感じでは行けたけど、2日目は緊張とかもあった」と本音を漏らし、苦笑いした。課題には「グリーンとグリーン周りですね」と、不慣れなティフトン芝のラフやバミューダ芝のグリーンを挙げた。
予選落ちに終わった昨年のメジャー「全米オープン」以来の米ツアー出場で、初の予選通過になった。「メジャーとは全然違うけど、今回予選を通れたことは収穫にしたい」。前年から体重は増えており、「成長はできている」とうなずいた。伸び盛りの22歳は「難しいステージだと何が良くて、何が悪いかよく分かる。失敗で学べた1週間だった」。収穫と課題を国内ツアーに持ち帰る。(ハワイ州ホノルル/林洋平)