米国男子ツアー

クラブ盗難 借り物で「63」の25歳が米下部ツアー出場権

2018/12/10 16:34
ブリックはインスタグラムで盗難されたクラブの発見者に5000ドルを払うとした(コーディー・ブリックのインスタグラムより)

9日までアリゾナ州で開催された米下部ツアーの予選会(QT)で、最終ラウンドを前に25歳の選手のクラブが盗難されるトラブルがあった。選手は借り物でしのいで「63」(パー72)をマークし、25位に入って来季序盤戦の出場権を得た。

この選手は米国のコーディー・ブリック。PGAツアーによると、最終日の朝に宿舎のガレージからキャディバッグがなくなっていることに気づいた。5分ほどパニックとなり、その後メーカーの担当者に連絡。コース関係者からドライバーを借りたり、ゴルフ場のショップで販売されているウェッジを使ったりし、辛うじてクラブをそろえた。

クラブ盗難のハプニングがありながら、最終日に伸ばしたコーディー・ブリック(Minas PanagiotakisGetty Images)

結局クラブは発見されなかったが、9バーディ、ボギーなしで回り、出場権“圏外”の74位から浮上した。ホールアウト後は「作ってもらった朝食を食べ忘れるくらい慌てたよ…」と苦笑いしつつ、「労力を使う奇妙な1週間になったけど、結果的には素晴らしいものになった」と振り返ったという。

ブリックはインスタグラムで「(どうやって手に入れたのか)質問はしない」とした上で、発見した人に現金5000ドル(約56万円)の謝礼を払うと表明した。