2018年 CIMBクラシック

2年連続賞金王・トーマスがマレーシアで初戦

2018/10/11 19:55
マレーシアと相性のいいジャスティン・トーマス(写真は大会提供)

◇米国男子◇CIMBクラシック 初日(11日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇7005yd(パー72)

PGAツアーの年間王者はフェデックスカップポイントレースで決まる。2016―17年シーズンにタイトルを手にしたジャスティン・トーマスは17―18年シーズンで、その座をジャスティン・ローズ(イングランド)に譲ったものの、獲得賞金額では2年連続でトップ。この2年で992万1560ドル(約11億1962万円)、869万4821ドル(約9億8119万円)を稼いだ。

若くしてツアーを引っ張る25歳は、今年もマレーシアで新シーズンを迎えた。2週前にフランスで行われた欧米対抗戦「ライダーカップ」を終えたトーマスは、米国に一時帰国した後、土曜(6日)の午後にニューヨークを発ち、月曜日の朝にマレーシア入りした。「(機内では)できるだけ眠るようにしている。最初のフライトでは9時間半、その次は3時間半…。長い“一日”だよ」。クアラルンプールに到着後、午後にはコースでさっそく練習を開始した。

タフなスケジュールをものともせず、2015年大会から2連覇を遂げたトーマスは今年、初日を6アンダーの6位タイでスタートした。出だし4ホールで3バーディ。終盤は上がり5ホールで4バーディ(トータル8バーディ、2ボギーの「66」)。「中盤は良くなかった。アイアンショットが良くなくてガマンした。でも終盤5ホールでちょっと気づいたこともあって、良いラウンドでまとめられたよ」。首位とは3打差の発進に納得した。

会場のTPCクアラルンプール・ウェストコースは今夏にかけて改修を行った。新しいバミューダ芝に張り替えられ、グリーンは「ザ・プレーヤーズ選手権」(5月)の会場であるフロリダ州TPCソーグラスなどで採用されているティフイーグルという種類に。フェアウェイでのボールの転がりもよくなり、トーマスは「硬くなったことでコースが“短くなった”」と、さらなる伸ばし合いを予想する。

当地でのトーマスの平均スコアは「67」。8ラウンド以上プレーした選手としては最少だけに2年ぶり3度目の大会制覇に期待もかかる。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)

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