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最終18番のバーディで決めた! 年間王者は土壇場でウッズからローズに

◇米国男子◇ツアー選手権 最終日(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

タイガー・ウッズの5年ぶりの優勝に沸いた陰で、1000万ドル(約11億2000万円)がかかった争いは最後にドラマが生まれた。フェデックスカップポイントランキング2位で最終戦を迎えたジャスティン・ローズ(イングランド)は、最終18番(パー5)でバーディを奪い「73」でホールアウト。通算6アンダーの4位タイで終え、初の年間王者に輝いた。

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首位のウッズを3打差の2位タイから追いかけたが、前半アウトで1つスコアを落とし、後半も16番までに3ボギー。17番を終えた時点で、ウッズが優勝した際にローズが年間王者になるための条件「2人以内の5位タイ以上」を満たせず、ポイントランク20位にいたウッズが大逆転で年間タイトルも獲得する計算だった。

18番、追い込まれたローズの池越えの第2打は、グリーンと手前バンカーの間のラフに落ち、辛くも2オンに成功した。8mのパットを寄せるとガッツポーズを作り、2パットバーディ。土壇場で初のタイトルをもぎ取り、駆け寄った家族と祝福した。

昨年10月の「WGC HSBCチャンピオンズ」、今年5月の「フォートワース招待」で優勝。「一年を通じて安定したゴルフができたおかげ」と、出場18試合のうち11試合でトップ10を決めた。プレーオフシリーズでは第1戦で予選落ちした後、2位、2位、4位タイフィニッシュと上位を並べ、この9月は世界ランキング1位到達に続く喜びを味わうことになった。

38歳は「僕は今、自分のピークにいると思う。きょうは“オジサン”には良い日だった。タイガーがウィナーズサークルに帰ってきた。僕もフェデックスカップを獲った。でもそれは賢明な努力がもたらすものだ」と胸を張った。

フェデックスカップは来季からのルール変更により、最終戦はプレーオフ第2戦までのポイントランク順にストローク差がつけられる。ハンディキャップ制を導入したことでそれまでの積算ポイントは事実上なくなり、最終戦の勝者が年間王者となる方式に簡素化された。そのため、表彰式でふたりの選手が並ぶ機会は今年が最後となった。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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