年間王者&ライダーカップ ウッズが望む秋の実り
◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 事前(21日)◇リッジウッドCC(ニュージャージー州)◇7385yd(パー71)
タイガー・ウッズが5年ぶりにプレーオフの舞台に帰ってきた。フェデックスポイントランキング125位までが出場できる全4試合のポストシーズンに20位で進出。開幕2日前にコース入りし、練習ラウンドで多くのギャラリーを引き連れた。
プレーオフは試合が進むごとにポイントランク下位の選手が脱落し、最終戦は上位30人までに絞られる。ウッズは「この場所にいること、そしてアトランタへ向かうことが本当に楽しみだ」と話し、視線を早くも最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州・イーストレイクCC)に向けた。
話題は、最終戦の翌週に開催される2年に一度の欧米選抜対抗戦「ライダーカップ」にも及んだ。「全米プロ」の終了時点で独自のポイントランキング上位8人がメンバーに自動選出されたが、ウッズは11位で届かなかった。残り4枠は今後の推薦(※)により決まるが、米キャプテンのジム・フューリックはウッズを選出するとみられている。すでに副キャプテン就任が決まっている一方で、ウッズは3大会ぶりに選手での出場を熱望してきた。
「選ばれることを望んでいるよ。チームの一員になりたいんだ。ジムにも、副キャプテンではなく選手として出場したいと話し続けてきた。そのためには最高の12人のうちの一人になる必要があるけれど、その実現は近いと思っている」
2007年と09年に続く、3度目の年間王者がかかるプレーオフシリーズへの期待。その結果次第で、選手として「ライダーカップ」の舞台に立つ可能性も一層、強まる。「夏が終わろうとしているいま、体の状態はさらに良くなってきたんだ」。ウッズの実りの秋が、これから始まろうとしている。(ニュージャージー州パラマス/塚田達也)
(※)プレーオフ第2戦「デルテクノロジーズ選手権」終了後に3人、第3戦「BMW選手権」終了後に最後の1人が選出される