2018年 ウィンダム選手権

松山英樹はショット復調もグリーン上で苦戦 辛くも決勝へ

2018/08/18 10:42
辛くも決勝ラウンドに進んだ松山英樹。グリーン上で苦しみ続けた

◇米国男子◇ウィンダム選手権 2日目(17日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

73位からスタートした松山英樹は4バーディ、2ボギーの「68」と2つ伸ばし、予選カットライン上の通算3アンダー52位タイで決勝ラウンドに進出した。終盤まで予選落ちを意識しながらのラウンドとなったが、終盤17番のバーディで週末の争いに滑り込んだ。

最後の1打を決めきれないホールが続いた。「ここ最近の中ではかなり良いほうだと思う」と、フェアウェイを外したのは3ホールのみ。キープ率79%はフィールド全体の8位を記録し、パーオンも15ホールで成功した。苦しんだのは、32パットを要したグリーン上のプレー。スコア全体に対するパットの貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは全体140位にあたる-2.4と低迷し、「ずっと入らなかったですね」とビッグスコアを阻んだ。

最初の1番ではピン左2mにつけたが、これを外してパーどまり。続く2番では1打目を左ラフに外してボギーとしたが、前半4番では左エッジから6ydに切られたピンを果敢に攻め、グリーン左フリンジの傾斜を利用して3mに寄せてバーディを奪った。

その後も次々とチャンスを演出したが、グリーン上で首をひねるシーンが続く。6番では2mのバーディトライがカップをそれると、8番は1.2mを外しての3パットボギー。9番では4mのスライスラインを読み切って3つ目のバーディを奪ったが、折り返し後の10番では1mが右カップを蹴り、バーディを確信して踏み出した足を止めて首を振った。

パットが入らなければショット力で、と言わんばかりに、17番ではスーパーショットで予選落ちの窮地から逃れた。133ydからピッチングウェッジでピンそば30cmに絡め、予選通過の圏内に滑り込むバーディ。「なかなか決めきれない中で、良く持ちこたえて予選を通ることができたと思う」と安堵した。

「トップと離れているけれど、ちょっとはまって行けばビッグスコアを出せなくもないと思う。まずはチャンスを多く作れるようにがんばりたい」。松山に、強気な言葉が戻ってきた。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)

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