2018年 WGCブリヂストン招待

最期を迎える友へ 仲間たちの黄色いリボンの意味

2018/08/03 12:45
WGCブリヂストン招待の初日、選手たちは黄色いリボンをつけてプレーした

◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 初日(2日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)

2日(木)に開幕した「WGCブリヂストン招待」初日、多くの出場選手およびキャディがキャップやウェアに黄色いリボンをつけた。白血病が再発し、余命がわずかになったPGAツアー選手、ジャロッド・ライル(オーストラリア)に祈りを込めた。

ライルは17歳で発症した急性骨髄白血病を克服し、2004年にプロ転向した。地元オーストラリアから米国に渡り、08年には下部ウェブドットコムツアーで2勝。12年に再発したが、2年後にはまたしてもツアーの舞台にカムバックした。ところが、昨年夏にまたしても再発。同年5月の「ウェスタンオーストラリアPGA選手権」を最後に、3度目の闘病生活を強いられた。

今週に入り、ブリ夫人は声明を発表。医師から36歳のライルがすでに治療の施しようのない状態であること、最期が近づいていることを明らかにした。すでに終末期医療に切り替え、家族と一緒に時間を過ごしているという。

アダム・スコット(オーストラリア)は大会開幕2日前にロッカールームで涙を流し、友人に思いをはせた。ライルは黄色いキャップがトレードマーク。その家族への思いを込めて、プレーヤーたちはリボンをつけた。現在、インターネットサイトでは残される2人の娘の教育費を負担するクラウドファンディングも展開されている。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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