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2018年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:カーヌスティ(スコットランド)

メジャー最悪の滑り出し 松山英樹はパット難で出遅れ

◇メジャー第3戦◇全英オープン 初日(19日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

巨大スタンドから、ねぎらいの拍手が響く。最終18番をホールアウトするなり、松山英樹は作った拳でパターのヘッドを小突いた。打てども、打てども、要所でボールがカップに消えない。パッティングに苦しんだリンクスの木曜日に、いきなり予選落ちの危機を迎えた。ボギーは5つ。バーディは後半14番(パー5)のひとつだけ。「良いところがなかった」。4オーバーの110位タイと大きく出遅れた。

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3年ぶり出場のタイガー・ウッズ、地元スコットランドのラッセル・ノックスとの注目組に入った松山。出だしの1番で5mのバーディパットがカップのわずか手前で止まり、パーでスタート。この惜しい一打は、苦しみの序章に過ぎなかった。

1.5mをカップ左に外した2番でボギーを先行。5番は残り約25mから3パットさせて2つ目をたたいた。3オーバーで折り返すと、後半10番では思わぬプレーが起こる。3Wでの会心のショットが、硬いフェアウェイを走り、ティから約400yd地点を横切るクリークにはまった。「止まるだろうとは思っていたんですが…良いショットだったのでショックでした」。ドロップ後の第3打をピンそば1m強につけた。パーパットを沈めていれば、そのダメージも小さくて済んだかもしれないが、ボールは無情にもカップの右を通過した。

迷っていた1Wは6月の「全米オープン」と同じピン G400 LSテック ドライバーを握った。「ショットに関しては最後の方に良いショットが何回か打てた」と後半14番(パー5)以降は、フィニッシュも決まりだした。一方で計32パットを喫し「良いパットも悪いパットもあった。ラインの読みも違ったり…。良いところがなかった」と漏らした。グリーンに混じる芽の強いポアナ芝は午後になると元気になる。「影響? 多少なりともあります」としたが、「それ以前の問題」と自身の状態に目を向けた。

「良いところで回らせてもらって、(自分は)良いところがなくて…。ふたりのいいプレーを良いなあと思いながら眺めていた」。大観衆を熱狂させるシーンは少なかった。6年連続6回目の出場で第1ラウンド「75」のスコアは、全英でワースト。110位という滑り出しはアマチュア時代も含めてキャリア最悪のスタートとなり、巻き返しが求められる。

午後8時15分にプレーを終えると、インタビューの後にすぐに車に乗り込んだ。「修正ポイント? 寝て、考えます。あしたの朝」。もちろん、まだ終わりではない。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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