腰は痛いがプレーはできた 32位発進の宮里優作が感じた「天と地」
2018/07/20 05:45
◇メジャー第3戦◇全英オープン 初日(19日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)
一時は3アンダーまでスコアを伸ばしながら、結局は「71」のパープレー。それでもまずは無事に完走できたことがうれしかった。約2カ月間、腰痛に苦しんでいる宮里優作は4バーディ、2ボギー1ダブルボギー。32位タイでスタートした。
5月に痛めた腰は、欧州ツアーの連戦で癒やす暇がない。4週連続出場になった前週の「スコットランドオープン」は2日目の朝、練習場でバックスイングすらとることができず、棄権した。今週の事前ラウンドも、各ホールでティショットを打ったのは前日18日(水)が初めて。「きょうも痛かった。我慢できる範囲で」という状態で、出だし1番をボギーとしたが、2番で第2打をピン手前2mにつけてバーディを取り返すと、その後は順調にプレーした。
痛みの影響で1Wショットの飛距離はキャリーで260yd程度というが、ボールをよく転がす硬いフェアウェイがそのハンディキャップを少なくしてくれている。後半3番で右ラフからの2打目を、奥に切られたピンから2mにつけて4つ目のバーディを決めた。
疲れが出始める終盤は「大きいフェードを打つイメージが出ていたが、思いのほか足が止まってしまった」と14番(パー5)で1Wショットを左のOBゾーンに打ち込んでダブルボギー。さらに16番を3パットボギーとし「できればアンダーパーにしたかった。(天候が)良い状況のうちにアドバンテージを取りたかった」と悔しがったが、前週までの状況を考えれば「天と地の差」という。「プレーできることがうれしい」と心の底から笑顔を作れた。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)