日本勢最年長の小林正則は積極性を失わず「腹をくくって」
2018/07/19 10:00
◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報(18日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)
10人の日本人選手が出場する今年の「全英オープン」。そのうちの最年長選手が42歳の小林正則だ。2014年大会以来、2回目の出場。惜敗した5月の「ミズノオープン」で復活を印象づけたベテランは「何かしら“つめ跡”を残して帰りたい」と静かに意気込んだ。
事前練習では、前回経験したロイヤルリバプール以上にリンクスの難しさを堪能している。「セントアンドリュースとカーヌスティはやっぱり来てみたいところ。ここは“悲劇”が起こったところでもある(1999年大会、ジャン・バンデベルデが敗れたカーヌスティの悲劇)。全英の会場の中でも一番難しいと言われているくらいだし」。連日の好天で地面は乾き、フェアウェイに砂が浮いている場所も多い。「今までにやったことのない硬さ」と表現したコースは、今回持ち込んだバウンス角を少なくしたSW(ロフト60度)などで対応している。
恵まれた体格と飛距離を持ち味にしてきた。「縦の距離感をしっかり出さないと。俺にはできないところ」という。多くのホールのティショットで“刻み”を要求してきそうだが、「フェアウェイにちゃんと置けなければ意味がない。腹をくくってドライバーでいけるかもしれない。ラフに入っても薄いところと深いところがある」と積極性を失うつもりはない。「ゴルフが若い? いやいや、ただ曲がるだけでしょう」と笑った。
数あるメジャーコースの中でも、難度が高いカーヌスティ。「楽しいとは言わないけれど、人やスコアとではなく、コースと勝負している感じがする」とゴルファーとしての喜びも感じている。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)