2018年 全英オープン

3回目で初の予選通過を! 小平智は復調実感「気持ちいい」

2018/07/19 06:27
小平は復調気配をつかんで渡英してきた

◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報(18日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

初出場の2013年は11打、16年は7打、予選カットラインに届かなかった。2年ぶり3回目の全英出場となる小平智は「まず予選通過をして上位争いをしたい」と意気込む。主戦場の米ツアーでは優勝した4月の「RBCヘリテージ」以降、決勝ラウンド進出は1回だけ。リベンジのかかるメジャーで、きっかけをつかむ準備を整えた。

17日(火)は肩の痛みが出て事前ラウンドをキャンセル。「かなり練習をしたので、(筋肉に)張りが出てしまって」としたが、開幕前日には回復の兆しを見せ、午前中から5ホールを回り、その後ドライビングレンジへと勇んで向かった。

米国で苦しんできたここ数カ月を「僕自身、こんなにショットが悪いことは今までなかった。自分のスイングを見失っていた」と振り返る。7月に一時帰国して出場した2週前の「セガサミーカップ」でも予選落ち。それでも「(2日目の)上がり5ホールくらいでつかんだものがある。以前の感覚に戻った。ショットに不安がないのはすごい収穫」と復調気配を感じて渡英してきた。

ショットの後には「気持ちいい」と何度もポツリ

小平はこれまで、少ない出場機会で不思議と多くのタレント選手と同組になり、彼らの技を見て、自分との“距離感”を測ってきた。今回は予選2日間でフィル・ミケルソンと一緒になった。ビッグレフティとは3月の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」で直接対決し、スイングのヒントを持ち帰って飛躍につなげた経緯もある。

「ここ最近は『ショットの調子が良い』と言ってきたけれど、やっぱりそうじゃなかった。春先からいろんなことを試して、違う方向に行ったところがあったが、昔の感覚に戻せた。セガサミーの最後に“ガチっと来た”んです。こっちに来て練習場で打ち込んで、うまくいっています」。ひとりで行ったこの日の最終調整ではショットの後、何度も「気持ちいい」とポツリ。「成長を見せたい」というリンクスへの再挑戦が始まる。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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