前年は大会史に残る1打 スピースがクラレットジャグを返還
2018/07/17 11:30
◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報(16日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)
“全英ウィーク”に入った開幕3日前の16日(月)、前年覇者のジョーダン・スピースがクラレットジャグを返還した。午後のセレモニーに、大会が用意したメルセデスベンツの電気自動車で登場。「決して楽しい経験じゃないよね」と勝者の証を惜しがった。
ロイヤルバークデールで行われた前年大会で全英初勝利を挙げたスピース。最終日の13番ホールで見せたドライビングレンジからのリカバリーショットは大会史に残るプレーになった。ただ、当時から1年が経過したが、その間に優勝がない。4月の「マスターズ」で3位に入ったのを最後に、トップ20入りもない。
今大会は3週のオフを経て迎えた。「休みが必要だった。しばらく予選通過できるかできないか、という苦しいゴルフが続いて、非常に苦しいスケジュールにもなっていた。ゲームから離れて感触は良くなってきたと思う」という。
いち早く会場入りしてコースチェックを開始する選手も多いが、スピースがカーヌスティでプレーしたのはこの日の午後が初めて。「(マスターズの行われる)オーガスタのように同じコースで行われるなら記憶をたどりながらプレーするけれど、全英は毎年コースも違う。コンディションも違う。それに一週間を通してコースが変わっていく。だから大きく違う大会なんだ」と、準備を過剰に整えることはしない。
リンクス攻略のカギは「イマジネーション」だと断言。風を読み、自然と寄り添い、運と付き合う。スピースは自然体でクラレットジャグ防衛を狙っている。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)