2018年 全米オープン

首位とは9打差 松山英樹「伸ばすしかチャンスない」

2018/06/16 10:20
最終18番はバーディ締め。松山英樹は首位と9打差で週末へ

◇メジャー第2戦◇全米オープン 2日目(15日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7445yd(パー70)

46位タイから出た松山英樹は2バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算5オーバーの26位タイに浮上。4人の出場した日本勢で唯一決勝ラウンドに進出したが、6打だった首位との差は9打にひろがった。

出場156選手の第2ラウンドの平均ストロークは「73.59」。通算アンダーパーは1人。難コースを前に崩れなかったが、伸ばすこともできなかった。松山は「伸ばさないとチャンスはない」と週末を見据えた。

鉛色の雲に覆われたが、前日吹き荒れた強風はおさまった。出だし1番に3パットのボギーを先行させながら、「5番くらいから風も止んでやりやすくなった」。6mのバーディパットを決めた6番でスコアを振り出しに戻した。

流れに乗りたい場面で、難コースは立ちはだかる。グリーン左にこぼした7番(パー3)をボギー。6mのバーディパットをわずかに外した9番では、ポアナ芝のグリーンで険しい表情を浮かべた。後半はパーを並べ、最終18番に唯一のバーディ。下りの4.5mを入れ、歓声に手を上げたが、全体86位の計32パットに「入らなかったですね」と振り返った。

ショットは「悪くはない。良くもない」。14ホールでパーオンをしたが、傾斜の激しく落としどころが極端に少ない砲台グリーンで、ピンにからめる場面は少なかった。コース難度を踏まえ、この日の内容は「フラストレーションはそんなにたまっていない。まあ良かったんじゃないですかね」。

日本人男子初のメジャー初制覇に望みをつなぐための第3ラウンド。36ホール終了時点からの大会最大逆転差は1975年のルー・グラハムの11打だが、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンがトップを快走する厳しい状況。ただ、天候次第でコンディションが大きく変わるのも事実だ。

「9ストロークは大きい差ではあるけど、天候次第では分からない。ただ、崩れないというより伸ばさないと」。まずは晴れ予報のあす。コース攻略に集中し、つけ入る隙を探る。(ニューヨーク州サウサンプトン/林洋平)

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