2018年 全米オープン

米ツアーメンバーで臨むメジャー 小平智の戦略と目標

2018/06/14 08:19
6度目のメジャーへ充実の調整を終えた小平智

◇メジャー第2戦◇全米オープン 事前情報(13日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7445yd(パー70)

「挑戦する気持ちは変わらない」。初めて米ツアーメンバーとして迎える6度目のメジャーを小平智は、冷静に見据えている。

雲に覆われた開幕前日。海に囲まれ、強風にあおられるリンクスコースは、ひざ上まで伸びたラフと傾斜の激しい砲台グリーンが特徴だ。小平は攻略法をイメージしながら、アウト9ホールで練習ラウンド。「基本的に1Wを使うけど、風次第。ラフに行くとダブルボギーやトリプルボギーもある。そこをいかにボギーにするか。無駄なことはしたくない」と明かした。

初出場した前年大会(エリンヒルズ)の優勝スコアは16アンダーだった。それに比べ、難度は高いという。事前3ラウンドのコースチェックを済ませ、バーディを取れるホールは少ないと分析。「1日パープレーをイメージして、それをいかにアンダーにもっていくかになる」と話した。

米ツアーを制したいま、メジャーに臨む立場は過去の挑戦と異なる。「目標は、変わらないこと。自分のゴルフは確立されているから、色々やって崩さないように」。4月の「RBCヘリテージ」で優勝した後、ツアーメンバーとして4試合を戦った。全米オープンの前年覇者ブルックス・ケプカらとの同組を経験し、「慣れてきたのもある。すごい選手がいても、物おじはしなくなった」と程よい緊張感を保つ。

予選ラウンドは世界ランキング11位のポール・ケーシー(イングランド)、欧州ツアー8勝のブランデン・グレース(南アフリカ)と同組。「身の丈に合わない期待はしない。最低、予選は通過して上位争いをしていきたい」。(ニューヨーク州サウサンプトン/林洋平)

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