2018年 ザ・プレーヤーズ選手権

小平智の本格参戦初戦は予選落ち 17番バーディに「気持ち良かった」

2018/05/12 09:35
小平智はツアーメンバーとしての初戦で決勝ラウンドに進めなかった

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 2日目(11日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

2オーバーの95位タイから出た小平智は「73」とスコアを落として通算3オーバーの109位タイで予選落ちした。4月の「RBCヘリテージ」で優勝し、PGAツアーのメンバーとして臨んだ初戦。次週は「AT&Tバイロン・ネルソン」(テキサス州トリニティフォレストGC)に出場する。

初日はしぶとく決めていた2m以内のパッティングが、この日は前半にことごとくカップに嫌われた。「ラインの読みが難しかった。どっちに切れるか分からなかった」と3番、7番で3パットを喫するなど前半アウトだけで4ボギー。バミューダ芝の芽に翻弄された。

バックナインに入って2連続バーディ。12番では1Wで1オンに成功して2パット。続く13番(パー3)はティショットで池が近い、ピンの左サイドにつけた。「前半に崩して後半は攻めるしかなかった」という姿勢は最後に実を結ぶ。14番でフェアウェイバンカーからの2打目を林に突っ込んでダブルボギーとしたが、上がり3ホールは圧巻のプレー。16番(パー5)では6Iで2オンに成功し、10mを沈めてイーグルを決めると、残りの2ホールはいずれもバーディで締めくくった。

TPCソーグラスの名物ホール、全周にギャラリーがいる17番(パー3)では9Iで2mにつけた。パットを沈めて浴びた大歓声に「気持ち良かったです。前の組の人が池に入れていて嫌なイメージだったけれど、思い切りよく振ることしか考えていなかった」と笑った。

毎週のように芝の種類が異なるPGAツアー。小平智は経験を積み重ねていく

“第5のメジャー”の週末を味わうのは来年以降にお預けとなったが、シード選手になった今は失うものよりも、得るものの方が大きい。少なくとも2020年の夏場までは出場権がある。立場が変わっても、4月以前と戦う気持ちは変わっていない。「むしろ“まだ挑戦者”。もっと成績を残さないと。マグレと思われたくない」

今週からまずは4連戦を行う予定。「(米国の)ゴルフ場にまだ馴染めていない。初めてのコースというのもあるし、経験不足」。戦いは続く。いまはすべてが勉強だ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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