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小平智はツアーメンバー初戦で出遅れ「ここが主戦場になる」

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 初日(10日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

小平智は米国本格参戦の初ラウンドを1バーディ、3ボギーの「74」で回り、2オーバーの95位と下位に沈んだ。4月の「RBCヘリテージ」で日本人5人目のPGAツアー優勝を飾ってから新天地での初戦。「まずはスコアを伸ばして、予選を通過したい」と巻き返しに意欲を見せた。

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ツアーメンバーとして第一歩を踏み出した小平に用意された予選ラウンドの組み合わせは、いずれも優勝経験のあるゲーリー・ウッドランド(3勝)とマッケンジー・ヒューズ(1勝/カナダ)とのグルーピング。出だしの10番では、3Wでのフェードボールでフェアウェイをとらえた後、2打目をグリーン左にこぼしながら、1パットパーを拾った。

立場が変わって迎えた試合にも「いつもと変わらずスタートできた。『ここが主戦場になる』と思ってスタートしましたけど、不思議な感じでした」と落ち着いてプレーしたが、思うようにバーディが獲れない展開だった。スコアが動いたのは12番。前年大会から1オン可能なパー4に改造されたホールで1Wショットを右に曲げた。バンカー越えの2打目で高いロブショットを放ったが、ボールは奥の池へと消えてボギーをたたいた。

名物ホールの17番(パー3)では、アイランドグリーンが「テレビで観ていたよりも小さく見えた」という。第1打は左サイドのカラーで止まり池ポチャを免れてパーとしたが、その後もショットがピンにからまない。

後半1番ではフェアウェイから残り85ydを左のバンカーへ。続く2番(パー5)は80ydほどの第3打で、奥に切られたピンを攻めたショットがグリーンの奥へこぼれた。パターで放った4打目はグリーンに届かず、5オン1パットのボギー。「2番は良い感じで打てたんですけど、止まってくれなかった。距離感が合わなかったところが多かった。止まっちゃったり、跳ねて奥に行ったり…」と肩を落とした。

「時差ボケも少しあったり、体のキレなんかがないかもしれない」。米国入りしてから体調がすぐれず、松山英樹のサポートチームからもらった風邪薬を服用するなどして対応中。回復傾向にあるが「バーディが良い薬だけど、なかなか来ないので難しい」と苦笑した。「しのぐのが精いっぱい。あんなゴルフじゃ上に行けない。あした修正して、どうにかしたいです」と、午前中のプレーになる2日目に力を尽くす。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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