2018年 マスターズ

「打ちのめされて、見えてくる」宮里優作は課題を胸に欧州ツアーへ

2018/04/07 13:12
初のマスターズは予選落ち。宮里優作は多くの宿題を手に入れた

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

2日続けての「77」。通算10オーバーでカットラインに5打届かなかった宮里優作は、屈辱と課題と、少しの達成感を抱いていた。「ここに立てたことは良かったけど、色々経験したことのないことが多くて難しかった。悔しいですね」。

飛距離で苦戦することは覚悟していたが、オーガスタに来て「長い。本当に長い」と改めてそのことを実感した。「毎回、6Iから4Iでピンを狙っていくのはきつい。もうちょっと寄ってくれればというのがショットもパットも続いて、だんだん首を絞められていく感じ」と、オーガスタの難易度にはね返された。

ロープ外から見ていた妹の藍さんは「戦えてはいたので、もう少しパットが入ってくれたらなという印象だった」と振り返ったが、“もう少し”の差が大きかった。

「グリーンは思っているよりも2、3mすーっと行っちゃう。(ショットが)行っちゃいけないところに行っているのだけど、2日間で3パットを7回くらい(記録上は6回)やっている」と、わずかな精度のずれが、すぐにストロークになって現れた。

「飛距離もそうだし、ショートゲームのバリエーション。SWから下のクラブも入れないといけないと思うし、フェード一辺倒じゃやっぱりダメ。両方打てるようなセッティングも大事になる。いろいろやることは多いですね」と、多くの宿題をもらってオーガスタをあとにする。

「打ちのめされて、見えてくる感じです」と宮里は笑みを作った。次週からは欧州ツアー2連戦。海外で腕を磨いて、再びこの地に戻ってくる。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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