2018年 マスターズ

初出場で予選通過 小平智に味方する“少ない情報量”

2018/04/07 11:14
初出場のマスターズで堂々予選通過を果たした小平智

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

初出場の「マスターズ」で、小平智は初日「71」、2日目「74」の通算2オーバー23位で決勝ラウンドに進出した。

初日と真逆の風が吹き、「ティショットが打ちづらくて戸惑った」と前半は4ボギー(2バーディ)。それでも「後半から良いリズムになってきた」と、バックナインは2バーディ、2ボギーのイーブンパーとスコアをまとめた。

この日、難易度6位となった9番では、グリーン奧から下り傾斜のアプローチで絶妙なタッチを披露。10cmにぴたりと止め「完璧でした」と自画自賛した。

「(オーガスタは)良いショットはちゃんとバーディチャンスについてくれるし、弱気なショットはピンから遠ざかってしまう。強い気持ちの人がバーディを獲れる。自分を試されるコース」と小平はいう。ピンを果敢に攻めるゴルフを、正面から受け止めてくれる。小平の心は、もはやオーガスタにときめいていると言ってもよさそうだ。

さらに、小平の集中力を高めているのが、情報量の少なさだ。コース内に手動式のリーダーボードはあるが、予選カットラインや、全選手の表示はない。上位10人ほどのスコアを静かに掲示しているだけだ。

「自分のゴルフに集中できる。ポジティブな環境がそろっていますね」と、こちらも小平にはおあつらえ向き。「予選通過の目標は達成できたので、もう切り替わっています。まだ60台を出していないので、出したいですね」と、週末もとことん攻めていくだけだ。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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