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両親に藍さん、聖志も集結 宮里優作は“自然体”

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(3日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

鮮やかな紅やピンクのアザレアが咲き誇った今年のオーガスタに宮里家が集結した。宮里優作自身の家族に加え、両親と、聖志、藍の兄妹2人。昨年8月の「全英リコー女子オープン」で体調を崩して救急搬送された父・優さん(72歳)も、元気に初めてのオーガスタを闊歩(かっぽ)した。

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優さんは「バックスイングからダウンスイングに掛けて、同じラインで下りてきている。松山(英樹)と回って飛距離では離されても、自分のゴルフに徹している。今回は初めて自然体でできているんじゃないかな」と、大舞台でも自分を見失わずにプレーする優作の姿に目を細めた。

一方で昨年現役を引退した藍さんは、大会キャップにサングラス、練習日には許可されているカメラを持って楽しそうにコース巡り。オーガスタの景色やプレーする兄、自分自身などを「本格的に撮っています(笑)」と、懸命に写真に収めていた。

松山英樹と回ったこの日の練習ラウンドでは、4番(パー3)、6番(パー3)などでピンに絡めるショットを放ち、パトロンたちの拍手を浴びた宮里だが、「(ショットの調子は)そうでもないです。6オーバーくらいしていました」と照れ笑い。「こればっかりは、やってみないとわからない」と、勝負は幕が上がってからと踏んでいる。

この日でもう6ラウンド目。「慣れてきたときの距離感をすごく大事にしたかったので、早めに入ってたくさん回ったことがよかったかな」と、緊張や気持ちの盛り上がりより、いまは慣れが上回っている。「体を絶好調にせず、少し落ちてきて重いくらいの方が距離感を合わせやすい。そういう意味では良い感じだと思います」と、ここまでの順調さをアピールした。

宮里家の実家がある沖縄・東村では毎年3月につつじ祭りが行われている。「あんな田舎なのに何万人も観に来るんですよ」と藍さんはいう。「今年の冬は寒かったので、つぼみが大きくなって綺麗な花が咲いた」と優さん。37歳にして初めて「マスターズ」出場を果たす宮里のつぼみも、きっと大きいはずだ。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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