初日は2&1で敗北した小平智。ショットの試行錯誤が続いている

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 初日(21日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

初めての「マスターズ」出場へ向け、現在世界ランキング44位につける小平智は、大会初日にラファ・カブレラベロー（スペイン）と対戦し、2&1で敗北した。

「全体的にあまり調子が良くない。唯一アプローチとパターがいいけど、それ以外は全然ダメ」と、1バーディしか奪えなかったこの日のプレーを振り返る言葉に覇気はない。「ショットが左に行くことが多かった。終盤はまだマシになってきたけど、それもおっかなびっくり振っている感じ」と、不安の中でプレーしている現状を明かした。

前週は予選落ちに終わったが、「今週はまた違うことを試している。調子が良くないので、トンネルの中にいる感じでいろんなことをやっている」と、スイングの試行錯誤を続けている。

くちびるには、前週できたというヘルペスが痛々しい。守りたい世界ランクにスイングの不安。あすはフィル・ミケルソンと対戦する。さらされているストレスは相当だろうが、いまはそれも糧にして進むしかない。（テキサス州オースティン／今岡涼太）