5年ぶり通算80勝 タイガー・ウッズ“復活”への軌跡
ウッズは1Wに手ごたえ V争い演じた硬いシャフトに戻す
◇米国男子◇ジェネシスオープン 初日(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
今季初戦となった「ファーマーズインシュランスオープン」を23位で終えたタイガー・ウッズだが、フェアウェイキープ率は30.36% (17/56)と低調だった。3週間ぶりの出場となる今週、ウッズは1Wのシャフトを替え、微調整をほどこして試合に臨んでいる。
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ウッズが使用するのは、テーラーメイドのM3 460 ドライバーで、「ファーマーズ」では三菱ケミカル製の海外モデルTENSEI CK Pro White 70TXシャフトを挿していた。今週は、より硬いマトリックスシャフトのOzik TP7HDeのフレックスXを使用する。
「スイングスピードが戻ってきたから、2015年のウィンダム(10位タイ)で使っていたシャフトをまた使うことにした。よりしっかりしていて、遊びが少ないからね」。1Wのロフトを0.75度増やし、スピン量も最適になったという。同年8月の「ウィンダム選手権」で、ウッズは2位で最終日を迎えるなど優勝争いを演じた。
初日のフェアウェイキープ率は57.14%(8/14)。ほとんどは右方向へのミスだった。「右方向へ曲げたときは、ほとんどスムーズに振ることだけを考えて修正した。これを打ち続けていけば、よりアグレッシブになれるし、コースの片側(左)を消していけるのは素晴らしいよ」とウッズ。
「2015年のウィンダムでは、ただ可能な限り速く振っているだけだった。1年のうちでも最高の出来だった週だと思う。さらに前進するためには、もう少し自信を持って続けていくだけだと思う。もしそれができたときは、恐ろしく良いからね」と続けた。
同組で回ったロリー・マキロイ(北アイルランド)も、「よさそうに見えた」とウッズの1Wショットを評価した。「たぶん、少し(シャフトを)長くして、少しロフトをつけたのだと思う。後半は何回か素晴らしいショットもあったし、良かったね。朝は寒かったし、振り抜きが悪いと(右方向に球が)離れていってしまう。自分もそうだったけど、悪いショットをしたとは感じなかった」と分析した。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)