ウッズは終盤に粘り 889日ぶりの予選通過
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン2日目(26日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd ノースコース7258yd
「一生懸命戦った」とタイガー・ウッズ。1年ぶりとなる米ツアー復帰戦の2日目は、イーブンパーの84位から4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」として通算1アンダーの65位。カットライン上ながら、889日ぶりの予選通過(2015年「ウィンダム選手権」以来)を決めて笑顔をみせた。
見ている側も一喜一憂の1日だった。ノースコースの10番からスタートし、前半はバーディを奪えず2オーバー。折り返した1番で10m以上のバーディパットを沈めると、大歓声とともに反撃の狼煙を上げて、後半は4バーディ(1ボギー)にまとめた。7番のバーディで予選通過圏内の1アンダー、8番でボギーを叩き圏外のイーブンパー、最終9番(パー5)で2オンに成功して2パットのバーディとし、なんとかカットラインに滑り込んだ。
なお、通常はウッズの予選通過はニュースではない。本来はその逆だ。
ウッズがプロ転向後に米ツアーで連続予選落ちを喫したのは過去1度しかなく(2014年「全米プロ」と2015年「ウェイストマネジメントフェニックスOP」)、連続予選通過は米ツアー最多の142試合(1998年「ファーマーズインシュランスオープン」から2005年「ワコビア選手権」)を誇る。つけ加えれば、米ツアーは今週を含めて315試合に出場して、予選落ちは16回だけだ(予選通過率94.9%)。
昨年4月に4度目となる腰の手術を受けたウッズは、現在の腰を「fused(融合した)」と表現しており、トーナメントで自身の体の限界や感触、ショットに対する反応に慣れていくことを、「マスターズ」が控える4月までの課題としている。
週末のラウンドの意味を問われたウッズは「すべてだ」と答えた。(カリフォルニア州サンディエゴ/今岡涼太)