トランプ米大統領が現職初の表彰式出席
2017/10/02 11:34
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 最終日(1日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)
開催国の国家元首が大会名誉会長を歴任してきた「ザ・プレジデンツカップ」。最終日のリバティーナショナルGCは、早朝から厳戒態勢が敷かれた。シングルス12マッチが中盤に差しかかった午後3時ごろ、コース周辺に空から数機のオスプレイが着陸した後、米大統領専用ヘリコプター・マリンワンが舞い降りた。予定されていたことではあるが、ドナルド・トランプ大統領の登場に場内は騒然となった。
トランプ大統領は、今大会のために14番ホールに設定されたパー4の隣にあるクラブハウスで、PGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏、前コミッショナーのティム・フィンチェム氏らと面会。米国選抜が19―11で7大会連続の勝利を飾った表彰式に出席した。報道によると、現職の米大統領が大会に足を運んだのは、ビル・クリントン氏が来場した2000年大会以来という。
セレモニーでトランプ大統領は、夏場にハリケーン被害を受けたテキサス州、フロリダ州、プエルトリコの被災者へ激励のメッセージを述べた。前日の9月30日には遅れの目立つプエルトリコの復興支援について、連邦政府の活動を自身のツイッターで支持し、自治領政府の対応を批判していた。
また、現職大統領として初めて優勝カップを勝利チームのキャプテンに手渡した。その主将スティーブ・ストリッカーに「私は何年も(パットの名手として知られる)彼のすばらしいパッティングを真似してきたが、ちっともうまくならない」と語りかけて周囲を笑わせ、チームの功績を称えた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)