「鍛えられるコース」小平智&谷原秀人は後半に落とす
◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 初日(3日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)
2013年以来の出場となった小平智は1バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「73」で3オーバー53位タイ、初出場の谷原秀人は2バーディを先行させながらその後6ボギーで「74」とし4オーバーの64位タイと出遅れた。
65位に終わった「4年前のリベンジをしたい」と誓った小平は、前半11番で残り157ydの第2打をピンそば2mにつけてバーディ発進。その後は「すごく良い流れで回っていたけれど、後半に風が吹いてグリーンが硬くなり、アジャストできなかった」とスコアを伸ばしあぐねた。
1オーバーで迎えた終盤8番では、セミラフからの第2打が想定外のフライヤーでグリーン奥へ。ウェッジで1.5mにつけた後パーパットを外すと、返しの1mもカップ脇をそれてダブルボギー。「ティショットの飛距離、精度は上がっている。4年前よりもパー3では1番手くらい伸びた」と手ごたえを感じつつも「鍛えられるコース。本当に難しい。フェアウェイも3分割くらいして狙わないといけない」と、巻き返しへ気を引き締めた。
世界ランキング上位者の資格でフィールドに滑り込んだ谷原は、今大会出場の日本勢の中でただ一人、今年初めてファイヤーストーンCCを経験。キャディにはかつて丸山茂樹とタッグを組み米ツアーでならした杉澤伸章氏を起用した。
前半2番(パー5)で手前からのアプローチを奥からの下り傾斜を使って、難関4番では5mの下りのパットを決めて2バーディ。5番(パー3)から2ホール続けて1パットパーで我慢したが、1Wショットを左サイドの木に当てて2打目に235ydを残した8番でボギー。「うまく打てていたのが急に曲がりだした。そこから修正できなかった」。9番も第1打を左のバンカーに入れてボギーとし、後半も挽回できなかった。
ホールアウト後は「ショットもパットもうまくいかなかった。風は関係ない。グリーン上でのタッチは良いが、ラインを読めていない」と厳しい表情。「ショットで真っすぐ打てるように修正できるように頑張ります」。急ぎ足でドライビングレンジへと向かうと、最後のひとりになるまで必死に打ち込みを続けていた。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)